078-940-4170
〒651-1132 神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F
営業時間/14:00~21:00 定休日/日曜・祝日
【Academia流】学習塾の傾向と対策に関する一考察②
神戸市北区の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾、灘中学受験Academiaです。
前回の続きです。
3、フランチャイズ(FC)塾
「〇ピカリ〇塾」「〇〇イ」などの名前で知られていますね。駅前などのイイ物件をまず押さえて、おなじみのカラーに内装を染めて開校。ド派手にキャラクターなども使い、バンバンCMも流しています。大量のチラシを新聞に折り込み、近くの学校で「塾名入りグッズ」の校門前配布も行います。
これらはすべて本部からの命令ナンデス。きれいな教室に備品。これもまた本部の命令ナンデス。そう、FC塾には絶対的な「ホンブ」があるのです。これらの一つ一つにはいわゆる「オーナー」がいます。FC塾の「経営」はいわばコンビニ経営。「オーナー」はいくつもいくつも「経営」のためにFC塾を持つケースがほとんど。だって一つ開いたって「ホンブ」が儲からないもん。あなたの家のそばにあるFC塾と何十kmと離れた同じ名前のFC塾が同じオーナー、ってことも。
大学生の優しいお兄さん、お姉さんのつきっきりの個別指導。塾生や保護者からのクレームが命取り…と言いたいところですが、いいんです。例えば5人退塾してもまた5人「補充」すればいいんです。コンビニの飲料のように。どうやって「補充」するかって?「今入会されると入塾金無料!」「他塾からの転塾でひと月分無料」「友達を連れてきてくれたら図書カード進呈!」「ポイントをためるとステキなものがもらえます!」などといろいろなキャンペーンを行うのです。
ポイント?〇〇ヤのカードのこと?いえいえ「塾ポイント」です。まず来塾したら例えば「1ポイント」「テストの点が上がったら〇〇ポイント」「10000ポイントためたら豪華なプレゼント進呈」子供の好きそうなことはなんでもやっちゃえ。1か月でも長くいさせなきゃ。1人退塾されると売り上げが×万円減るもん。ロイヤリティを納めなきゃいけないもん…
ロイヤリティというのはいわば「看板使用料」のこと。FC塾のオーナーは大親分の「ホンブ」にこれを納めます。「誰のカンバンで塾生が集まってるの?」「この塾名だから塾生が集まるんだよね?」前回取り上げた「個人塾」に営業をかけてFCに誘い、一気に教室数を増やした「ホンブ」もあります。初期開設費用はもちろん、教室の備品なども「ホンブ」仕様。統一感が大事だからね。あ、でもその費用はそっち(オーナー)持ちね、デザインの分だけ市販品よりも割高だけど文句言わないでね、CMやチラシなんかの広告宣伝費も負担してね、…だって、そのおかげでこーんなに名前が知れ渡った、そうでしょ?
ここでも経済が、数字が見え隠れします。FC塾のオーナーたちは年に何回か「ホンブ」の大総会に集められます。このオーナー、個人ではないことが多いです。複数(だいたい20くらい、多いと100以上!)の教室を「経営」するんです。もはや立派な会社組織です。そしてその大総会で「ホンブ」から、「経営」に大きく貢献したオーナーはトロフィーとか賞状とかもらえて、とてもうれしそう。こうなるとピラミッド型の組織そのもの、〇〇組も真っ青の上納金ビジネスの出来あがりです。
かつては学習塾が運営するのが普通でしたが、「塾のやり方は甘い、俺たちならもっと儲けられるぜ!」とばかりに教育には全く関係のない業界も新規参入。「個別指導」と打てば儲かるとばかりに「映像授業やノートPCで教えなくても大丈夫。塾長さん一人で大人数の獲得も可能。」と謳い、指導料をどこまでも安くしてしまいます。どうやって?人件費を削るにきまってるじゃん。塾講師代がそもそも高過ぎたのよ。掃除もやらせたらいいじゃん。そうやってブラック企業へと突き進んでいったのです。既存の真面目にやってきた塾にしたらいい迷惑です。
このやり方は、「100点とったら〇〇を買ってあげる」「〇〇をしたらこれあげる」と言っている親御さんと同じです。思いっきり子供を経済に組み込むやり方なんです。極論すれば、このやり方こそが、子供の学力が目に見えて低下した原因となった諸悪の根源です。
それらのキャンペーンで気軽に入ってくる質の悪い生徒が増えてくるのに嫌気がさして、反対に質のいい生徒がFC塾を辞めるという例も少なくありません。このような「経済」の理論を何というか知っていますか?灘中学受験Academiaがお教えします。それは…『悪貨は良貨を駆逐する』
またまた気持ちが入り過ぎました。また、次回。
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灘中学受験アカデミア
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【定休日】 日曜・祝日
24/04/01
24/03/19
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前回の続きです。
3、フランチャイズ(FC)塾
「〇ピカリ〇塾」「〇〇イ」などの名前で知られていますね。駅前などのイイ物件をまず押さえて、おなじみのカラーに内装を染めて開校。ド派手にキャラクターなども使い、バンバンCMも流しています。大量のチラシを新聞に折り込み、近くの学校で「塾名入りグッズ」の校門前配布も行います。
これらはすべて本部からの命令ナンデス。きれいな教室に備品。これもまた本部の命令ナンデス。そう、FC塾には絶対的な「ホンブ」があるのです。これらの一つ一つにはいわゆる「オーナー」がいます。FC塾の「経営」はいわばコンビニ経営。「オーナー」はいくつもいくつも「経営」のためにFC塾を持つケースがほとんど。だって一つ開いたって「ホンブ」が儲からないもん。あなたの家のそばにあるFC塾と何十kmと離れた同じ名前のFC塾が同じオーナー、ってことも。
大学生の優しいお兄さん、お姉さんのつきっきりの個別指導。塾生や保護者からのクレームが命取り…と言いたいところですが、いいんです。例えば5人退塾してもまた5人「補充」すればいいんです。コンビニの飲料のように。どうやって「補充」するかって?「今入会されると入塾金無料!」「他塾からの転塾でひと月分無料」「友達を連れてきてくれたら図書カード進呈!」「ポイントをためるとステキなものがもらえます!」などといろいろなキャンペーンを行うのです。
ポイント?〇〇ヤのカードのこと?いえいえ「塾ポイント」です。まず来塾したら例えば「1ポイント」「テストの点が上がったら〇〇ポイント」「10000ポイントためたら豪華なプレゼント進呈」子供の好きそうなことはなんでもやっちゃえ。1か月でも長くいさせなきゃ。1人退塾されると売り上げが×万円減るもん。ロイヤリティを納めなきゃいけないもん…
ロイヤリティというのはいわば「看板使用料」のこと。FC塾のオーナーは大親分の「ホンブ」にこれを納めます。「誰のカンバンで塾生が集まってるの?」「この塾名だから塾生が集まるんだよね?」前回取り上げた「個人塾」に営業をかけてFCに誘い、一気に教室数を増やした「ホンブ」もあります。初期開設費用はもちろん、教室の備品なども「ホンブ」仕様。統一感が大事だからね。あ、でもその費用はそっち(オーナー)持ちね、デザインの分だけ市販品よりも割高だけど文句言わないでね、CMやチラシなんかの広告宣伝費も負担してね、…だって、そのおかげでこーんなに名前が知れ渡った、そうでしょ?
ここでも経済が、数字が見え隠れします。FC塾のオーナーたちは年に何回か「ホンブ」の大総会に集められます。このオーナー、個人ではないことが多いです。複数(だいたい20くらい、多いと100以上!)の教室を「経営」するんです。もはや立派な会社組織です。そしてその大総会で「ホンブ」から、「経営」に大きく貢献したオーナーはトロフィーとか賞状とかもらえて、とてもうれしそう。こうなるとピラミッド型の組織そのもの、〇〇組も真っ青の上納金ビジネスの出来あがりです。
かつては学習塾が運営するのが普通でしたが、「塾のやり方は甘い、俺たちならもっと儲けられるぜ!」とばかりに教育には全く関係のない業界も新規参入。「個別指導」と打てば儲かるとばかりに「映像授業やノートPCで教えなくても大丈夫。塾長さん一人で大人数の獲得も可能。」と謳い、指導料をどこまでも安くしてしまいます。どうやって?人件費を削るにきまってるじゃん。塾講師代がそもそも高過ぎたのよ。掃除もやらせたらいいじゃん。そうやってブラック企業へと突き進んでいったのです。既存の真面目にやってきた塾にしたらいい迷惑です。
このやり方は、「100点とったら〇〇を買ってあげる」「〇〇をしたらこれあげる」と言っている親御さんと同じです。思いっきり子供を経済に組み込むやり方なんです。極論すれば、このやり方こそが、子供の学力が目に見えて低下した原因となった諸悪の根源です。
それらのキャンペーンで気軽に入ってくる質の悪い生徒が増えてくるのに嫌気がさして、反対に質のいい生徒がFC塾を辞めるという例も少なくありません。このような「経済」の理論を何というか知っていますか?灘中学受験Academiaがお教えします。それは…『悪貨は良貨を駆逐する』
またまた気持ちが入り過ぎました。また、次回。
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