最近の「学校イベント」に思うこと（神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #学校説明会 #入試説明会

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回のブログで塾説が一段落と書きましたが、2学期に入ってからというもの、受験生・保護者向けのイベント案内がどんどん塾に送られてきています。塾説の折にも学校説明会、オープンスクール、プレテスト等の各種イベントの告知がなされるのですが、それだけでは足りぬと塾生配付用のチラシ、リーフレット、パンフレット、掲示用のポスターがこれでもかと届きます。

当塾では塾生にそれらを配付する時は、ただ配付して終わりにはせず必ず一言添えて渡します。塾説で訪問した時の雰囲気や学校の「推し」ポイント、逆に塾生にその学校の印象を聞くことも。これも大事なコミュニケーション。学習指導だけが私たちの”お仕事”ではありません。こういった小さな積み重ねからも、将来進学先を選定するのに欠かせない情報が得られるのです。でも、1クラスに20名も30名もいるようなところでは、大変難しい芸当？でしょうね。

さて、そういった学校イベントもコロナ禍以前は事前予約不要のものが多かったように思いますが、現在では感染対策の名残というか継続というか、web予約が主流になっています。信頼性の高い出願用webシステムが開発されたことが大きく、それにイベント申込の機能も付加されることが多くなってきました。手軽にスマホで申込できることもあり、人気の高い学校では開始数分で満員となるなど、有名歌手のコンサート並みに「入手困難」になることもあると聞きます。

塾説でも「前回のイベントではすぐに満員になってしまいましてご迷惑をおかけしました。次回分も残り僅かですのでお早めにお申込みいただくよう塾生の皆様にもお伝えください」というようなことを度々耳にします。少々意地悪い捉え方かもしれませんが「それだけウチの学校は人気があるんだよ」と喧伝しているようにも聞こえなくはないような…まあ、イベントが盛り上がるのであればそれに越したことはないんですけど。あとはそこからどれだけ受験してくれるか。受験者数や受験倍率が人気のバロメータとも言えますからね。ただ、集まれば集まるだけ当然不合格者も増える訳で、実力の伴わない「憧れ受験」を増殖させるだけだとしたらそれはそれで結構罪深いような気もします。

あと、最も重要なイベントであるはずの「学校説明会」「入試説明会」でも申込開始数分で「満員」になる学校もあるようです。それこそ人気の高さの表れなんでしょうが、本当に説明会に参加したい人があぶれているということはないのでしょうか。人気が高い学校ほど、単なる「憧れ」ややっかみ半分の「冷やかし」で参加する方も多いのではないでしょうか。学生コンパの無断キャンセルではないけれど「予約だけしておいて実際は行かない」なんていうのもいるはず。当日参加の先着順なら熱心な方は「何が何でも参加する」ことができるけれど、事前予約制は以上のようなリスクが少なからずあるでしょう。様々な制約は承知していますが、学校においては「満員を自慢する」のではなく、回数を増やす等の工夫でなるべく「満員を回避する」方策を考えてはいかがかと。物理的に定員増が無理でも、コロナ禍でノウハウを培った（はずの）オンライン同時開催や動画配信等も可能でしょう。

説明会の「満員」だけで満足して胡坐をかく学校に、説明会の「参加」だけで満足してロクに話も聞かぬ子どもたち…参考書でも開いているならまだしも、大抵スマホや漫画だもんなぁ。親御もちったぁ注意しろよな。学校もそんなヤツらで「満員」になっても本当に嬉しいんか？いつまでも「数こそ正義」なんて考えているのなら、それこそ「非認知能力」の欠如。そんな学校にこれからの時代の教育なんて任せられませんわな。では、また。