どう過ごす？一生に一度の中学受験の夏（神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #夏期講習 #家族旅行

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今日は二十四節気の「立秋」これまでは「暑中見舞い」でしたが、今後は「残暑見舞い」ということになります。どこが「残暑」やねん？というツッコミはさておいといて…その一方で、コロナが5類になって初めての夏休みということもあり、積極的に外出するご家庭も多いことと思います。受験生を抱えていても「今回くらいは」と出かけられるご家庭も。次々とやってくる台風も心配ですが、塾の先生としてはそれ以上に心配なことがあるのです。

正直言うと、少なくとも受験学年になったら夏の家族旅行はお止めいただきたいのです。なぜなら、ほぼ間違いなく旅行後に学習ペースが落ちてくるからです。それも「これくらいいいじゃない」というご家庭ほど、その傾向が顕著に表れます。大人でもちょっと長めの休暇の後、仕事に行くのってタルいでしょ？本来しなくてもいいはずの受験勉強では尚更で、ある意味ムリをしているのだから緊張の糸がプツンと切れてもなんら不思議ではありません。当塾では「行きたいなら、お子さんだけ家に置いて、他の家族だけで行ってください（そんなことができるのなら）」とまで言います。

なぜそこまで言うかというと、夏期講習で学校を気にせず勉強できたものが（しない人は別ですが）、2学期が始まると学校行事も多くなって必ず学習ペースが落ちます。ところが、その頃はいよいよ実力をある程度完成させて入試演習に入っていかなければいけない時期でもあります。2学期に入ってからの落ち込みを最小限にするためには、夏期でどれだけペースを上げるかにかかってきます。

クルマに例えるとエンジンがようやく暖まってさあフルパワーで走るぞ、となったところへ「水を差されて」クールダウン。休みが終わってもう一度と思ってもエンジンを一から暖め直しているうちに夏が終わってしまいます。これで2学期に入ってしまっては、フルパワーにするのに余計な時間がかかり、夏の間にフルパワーにできたお子さんとの差は歴然となってしまいます。

「旅先でも勉強させますから」という言葉も何度も聞きましたが、それが実行されたことは一度もありません。家族が楽しんでいる横で、ほんの少しの時間でも一人だけ勉強するなんてことができる訳ないでしょう。結局親御さんも徹底できないんですよ。帰ってきてからのお子さんは案の定「休暇明けのサラリーマン」状態。せっかく今まで頑張ったのに…と歯噛みすることになります。「何言ってるの？ウチはもちろんずっと勉強漬けよ！」と言う方、ここは大きなチャンスですよ。しっかり差をつけていきましょうね。家に居ても勉強しなかったら同じですからね…中学受験は一生に一度きりなんですよ。後悔先に立たず。では、また。