西大和の入試パねぇって！（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #西大和 #東大合格実績

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間の私立中学統一入試日まであと5日。一方で、阪神間以外の学校の入試はもう既にいくつも行われています。前のブログでも触れた岡山中や岡山白陵中の他に、愛知の海陽中等教育は12月に2回入試が終わっています。今日9日も、愛媛の愛光中や長野の佐久長聖中が、本校入試と同時に東京・大阪（愛光中は福岡も）でも地方会場入試を実施しました。佐久長聖中は明日も東京・大阪入試を行います。このように、地方にありながらも全国に出張っていって生徒を集めようとする野心的な学校もいくつかありますが、その最たるところといえばやはり西大和学園中になるでしょう。

西大和学園中の入試は本当にパねぇです（笑）昨日8日は東京、東海、岡山、広島、福岡の5会場で入試があり、明日10日はなんと札幌と沖縄で入試が実施されます。阪神間の統一入試日である14日は地元奈良の会場で「21世紀型特色入試」、翌15日にようやく本校入試となります。実はこれらに先立ち、12月にシンガポールで入試が行われていました。いやはやなんともスゴイこと。「大都市圏だけでなく国内外から優秀生を一人残らず集めるぞ」と言わんばかりの投網のかけ方ですね。

入試形式も圧巻の一言。本校入試では「4科・3科」「帰国生・外国人のための入学試験」「英語重視型A」「英語重視型B」の入試型があります。4科＝国算理社、3科＝国算理、帰国生＝算英（筆記試験、エッセイ）面接（英語）、英A＝国算英（筆記試験、エッセイ）面接（英語）、英B＝国算面接（日本語）＋英検資格加算（2級50点、準1級75点、1級100点）この他に、適性検査型の総合問題が課される「21世紀型特色入試」もあります。

なお、帰国生・英A・英Bの算数は4科・3科とは別問題となっています。4科・3科の問題の後半1題が無い代わりに、大問1の計算問題が追加されているようです。算数については若干の手心を加えているという感じ。一方で国語は同一問題となっており、例えばインターナショナルスクール出身でちょっと日本語が苦手という受験生には大変厳しい内容です。また、英検基準が最低2級というのも他校ではなかなか見られない高水準の要求だと言えます。「2級でも50点しかくれない」と考えることもでき、国算の力が相当ないと2級ではなかなか合格できず、実質準1級以上が求められていると考えて良さそうです。相手は小6ですよ。やっぱりパねえって！ちなみに他会場では入試型が微妙に異なりますので、受験を考えている方は入試要項をよくご覧ください。

西大和は高校入試も実施しており、こちらも本校入試だけでなく福岡、岡山、仙台、東京、東海、高松、シンガポールと入試を行います。そして募集コースの名称は、ズバリ「東大・京大・国公医コース」どストレートな名称ですよね。ご存知の方も多いでしょうが、昨春の東大合格者数は灘92に対し西大和79と「振り向けば西大和」状態に。現役合格数に至っては灘62に対し西大和61とほぼ同数。理Ⅲこそ10対1（どちらも全員現役）ですが、その他の類なら互角です。

TVCMでも西大和学園グループが「大和大学」を立ち上げ、目指すは「西の早慶」と随分ブチ上げましたが、やはり創立者の持つパワーは絶大のようですね。政治に深く関わっているだけに、この国の教育がどこに向かっているかはどこよりも先んじて知ることができ、それを学校運営にいち早く取り入れられているものと思われます。「もはや東大・京大の時代ではない」という主張もなされています。その言葉の裏には「もはや開成・灘の時代ではない」という意味も隠されているのでしょうか？今後の動向にも注目していきたいと思います。では、また。