「全国統一小学生テスト」5年生のお話（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #5年生

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」今回は5年生のお話しを。さすがに5年生のこの時期ともなると、難易度の高い問題も増えてきます。全国規模の学力テストということで、教科書レベルから中学受験の基本、応用レベルまで幅広く出題されるのですが、5年生2学期の範囲まで含まれてきますので、中学受験塾に通っているお子さんでも、普段の勉強量が足りないと結構シビアな結果が返ってきます。身に覚えがあるのであれば、今からでもいいので学習姿勢を見直しましょう。

まずは算数。中学受験でそこそこの学校を目指すのであれば、大問4くらいまではさっさと解いてしまいましょう。もちろんケアレスミスはダメですよ。後半の思考力を要する問題に充分時間がかけられるように。計算問題で間違っているお子さんもいるようですが、何らかの理由で未習だったのなら別ですが、単なる計算ミスなんて何の言い訳もできません。また、短いパターン的文章題が解けないのも明らかに勉強不足が原因。算数の勉強を「正解を覚えること」と勘違いしていませんか？

次は国語。基本的には4年生と同じですが、算数と同じで、基本の語句問題でいくつも落とすようでは「読解力」も期待できません。「文章が長い」と愚痴るお子さんもいますが、大抵は語彙が足りないために「知らない言葉」に引っかかって、一字一句拾うように読むしかないものだから文章全体の流れをつかめないのです。当然4年生より高度な内容の文章になりますから、4年生からの進歩がなければ成績は確実に下がります。

続いて理科・社会。算国よりはオーソドックスな出題と言えるでしょう。4年生と比べて出題範囲が増え、基本を問うだけでもそれなりの分量となります。基本を問うだけでも差がかなりつきますから、テストとして成立してしまうのです。中堅レベルのお子さんだと算国だけで精いっぱいで、理社までなかなか手が回らないというお子さんも多いですからね。古いタイプの塾や家庭教師がよく言う「理科・社会は後からでも追いつけますから」という言葉を決して鵜呑みにしてはいけません。できない子はやっぱりできないのですよ。だって、そんな子は結局算国も完成させられないのですから、ゆっくり理社をやる時間なんて永遠にやって来ません。

5年生の11月テストではこれまで以上に、現在の立ち位置がハッキリ見えるテストです。ここにきて成績が下がるのは、ここまでの学習姿勢に何らかの「NO」を突き付けられているということです。他に原因を求めて愚痴を言ったり、知らんぷりをしたりしているヒマがあるのなら、今すぐ反省して直すべきところを見つけて直してください。具体的に数字を言いましょうか。それなりの中学受験をしたいのであれば、各科80％ぐらいの得点は必要です。特に、算国でそれぞれ100点にも届かないようでは赤信号。もし、そんな結果を受けてもお子さんに何らの変化も感じないようなら、中学受験からの撤退を考えてもいいかもしれません。

「こういう理由があるから、ぜひともあの学校を受験して合格したい。」合格するためには絶対必要なそういう気持ちをお子さんが持つために、次にどうするべきか親子で考えるべきではないでしょうか。では、また。