「お習い事」感覚で中学受験するんじゃないよ（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #お習い事 #両立

神戸市北区・西鈴蘭台の進学塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いやあ、子どもたちの習い事、色々ありますよね。そろばん・ピアノ・ゴルフ・ヒップホップダンス・テニス・体操・英語・スイミング・サッカー・野球・卓球・空手・バレエ…この他にも、プリント塾や通信教育も「お習い事」の一つと考えてよいのではないでしょうか。

「中学受験をしたいんですが」言っておきますが小1や小2ではありません。小5の冬休み、あるいは小6になってからです。「志望校は〇〇中学です。」入塾テストの結果を親御さんとお子さんと一緒に見て「〇〇中学ならこのくらいの点数が必要になってきます。かなり努力する必要がありますね。お習い事は今のうちにすべて整理してください。」と申し上げました。すると「少年野球をやっているのでそれは続けたいんです。週一回のことなので。」このご家庭だけではありません。やめないんですよね、習い事。やめない理由はいくらでも出てきます。「週一回くらいなら」「勉強ばかりだとかわいそうだから」「子どもがやめたくないって言ってるから」

これが、例えば「とにかく野球を続けたいんです。中学校は合格出来るところでいいので。公立中学だけは嫌なんです。」ならまだわかります。それならいろいろと選択肢もありますから。ところが、「そうですか。それだと〇〇中学は無理ですよ。」「これから勉強すれば合格を目指せるのではないですか。」「そこまでおっしゃるのならやってみましょうか。ただし、そんなに甘いモンじゃありませんよ。相当の覚悟を持ってやってくださいね。」となりました。第一志望校も、野球も…二兎を追いかけることになりました。

ところが、やっぱりこちらの「予想通りの展開」に。週一回だったはずが、小6のレギュラーともなると試合前の練習日が増えていきます。練習の疲れからか、だんだんと授業に集中できなくなってきました。もちろん、受験勉強でやることも増えてきます。宿題も増えます。当塾では、どんな状況であっても宿題をやらないことは一切許しません。だって行きたい学校があるって言うんだから。どうやら親御さん「ぱっとすぐに理解できるに違いない。小学生の勉強なんだから」とお考えだったようですが、野球に取られる時間が増えてくるとともに、学力の伸びも止まってしまいました。これぞ正に「二兎を追う者は一兎をも得ず」

ハッキリ言いますが、中学受験を経験されていない親御さんには「中学受験というものを真に理解する」ことは難しいのです。経験値がないからです。学校の勉強にちょっと毛が生えた程度にしか考えていない方がほとんど。公立高校の受験と同じなんて考えている方も少なくありません。とんでもないですよ。「灘とかだったら難しそうだけど、〇〇中なら入試も簡単なハズだから習い事と両立できるハズ。」ちょっと待ちなさい。「お習い事」感覚で中学受験するんじゃないよ！

中学受験には明確なタイムリミットが存在します。両立が可能がどうかは、お子さんの学力・意志と志望校次第ではありますが、希望的観測は大半が落胆へと変わります。そうそう甘くありません。そこのところは誰が何と言おうと間違いありませんので。では、また。