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「音読」不足こそ国語力不足の元凶③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #音読 #ナルニア国物語
神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。夏休みにぜひやりたい「音読」について、私(当塾教室長)が話をしてきましたが、今回でひとまず終わりにしたいと思います。
「『かいじゅうたちのいるところ』の絵本を音読しなさい」と言われたその子「えー」私、ニヤリとしながら「読めないんだ」みるみるウチに顔が赤くなっていって「わかりました!」絵本を開いて読ませてみましたが…途中でつっかえつっかえ読んでいます。やはり、私の思った通り。「それじゃ、マックスはかいじゅうたちの王様にはなれないね。」その子はさらに真っ赤な顔。「じゃあ、目をつぶって。今から私が読みます。聞いていてね。」私の朗読を聞きながらも、悔しそうな真っ赤な顔。
読み終えてから、お母さん「こんなことが、国語の読解問題と関係があるのですか?」私「もちろん関係あります。絵本ですらまともに感情を読み取れないような、そんな貧弱な読解力がどこからきているとお考えですか?」お母さん「…」結局、その子は私の国語指導を受けることに。小1の漢字から漢字のつくりと意味、漢字はただ覚えるのものではないことを、時にはパーツに分解して視覚的に説明しました。国語の学習が退屈なものと決めつけていたその子は、興味を持ちながら学習を進めていきました。
並行して読書と音読も。夏目漱石や森鷗外の作品も「イイ子」の枠で感想を「考える」のではなく、対自分の視点で読んでいくことなどを言いました。そのうち「先生、主人公のこの考えはあり得ないよね。」「なんで?」「だって、私は…」話し始めました。「じゃあ、その作品の面白いところを読んで聞かせてよ。」と私が言うと「いいよ!」
漢字の学習と共に「音読」がスタート。最終的にその子が興味を示したのは西洋のファンタジー、それも長編もの。折しも「ハリーポッター」のシリーズが世に出始めたころ。ハリーポッターシリーズは言うまでもなく読破して、更に私にこう聞いてきたのです。「西洋の物語で何か面白いものは?」「たくさんあるよ。」その後、彼女は『指輪物語』『ホビットの冒険』等をどんどん読み進めました。
その頃にはもう受験は目の前。でも、その受験直前にその子が読み始めたのは『ナルニア国物語』だったのです。私もすっかり調子に乗って「クローゼットのドアを開けてみた?」などとその子に言っていたのですが、ついにお母さんが怒鳴り込んで来ました。その際のやり取りは省きますが、入試直前はおろか入試会場まで『ナルニア国物語』を持ち込んでいました。
結果は…最初志望していた中学より一つ上のランクの中学校に見事合格。あれだけ「偏差値が」「テストの順位が」と息巻いてギャンギャン言っていたお母さん、合格後のご挨拶にお見えになった時の言葉が「今でもまだ信じられません。ありがとうございました。でも、なぜなんでしょう?音読でこんなに読解力がつくなんて…」まだわかってないな、と思いながら私とその子はにっこり顔を見合わせました。最後にその子が私に言った言葉「先生、たくさんの友達をありがとう。」さあ、そこのあなた、この言葉の意味がわかりますか?さあ、夏休みにやってみましょう。せめて「音読」されど「音読」。では、また。
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「『かいじゅうたちのいるところ』の絵本を音読しなさい」と言われたその子「えー」私、ニヤリとしながら「読めないんだ」みるみるウチに顔が赤くなっていって「わかりました!」絵本を開いて読ませてみましたが…途中でつっかえつっかえ読んでいます。やはり、私の思った通り。「それじゃ、マックスはかいじゅうたちの王様にはなれないね。」その子はさらに真っ赤な顔。「じゃあ、目をつぶって。今から私が読みます。聞いていてね。」私の朗読を聞きながらも、悔しそうな真っ赤な顔。
読み終えてから、お母さん「こんなことが、国語の読解問題と関係があるのですか?」私「もちろん関係あります。絵本ですらまともに感情を読み取れないような、そんな貧弱な読解力がどこからきているとお考えですか?」お母さん「…」結局、その子は私の国語指導を受けることに。小1の漢字から漢字のつくりと意味、漢字はただ覚えるのものではないことを、時にはパーツに分解して視覚的に説明しました。国語の学習が退屈なものと決めつけていたその子は、興味を持ちながら学習を進めていきました。
並行して読書と音読も。夏目漱石や森鷗外の作品も「イイ子」の枠で感想を「考える」のではなく、対自分の視点で読んでいくことなどを言いました。そのうち「先生、主人公のこの考えはあり得ないよね。」「なんで?」「だって、私は…」話し始めました。「じゃあ、その作品の面白いところを読んで聞かせてよ。」と私が言うと「いいよ!」
漢字の学習と共に「音読」がスタート。最終的にその子が興味を示したのは西洋のファンタジー、それも長編もの。折しも「ハリーポッター」のシリーズが世に出始めたころ。ハリーポッターシリーズは言うまでもなく読破して、更に私にこう聞いてきたのです。「西洋の物語で何か面白いものは?」「たくさんあるよ。」その後、彼女は『指輪物語』『ホビットの冒険』等をどんどん読み進めました。
その頃にはもう受験は目の前。でも、その受験直前にその子が読み始めたのは『ナルニア国物語』だったのです。私もすっかり調子に乗って「クローゼットのドアを開けてみた?」などとその子に言っていたのですが、ついにお母さんが怒鳴り込んで来ました。その際のやり取りは省きますが、入試直前はおろか入試会場まで『ナルニア国物語』を持ち込んでいました。
結果は…最初志望していた中学より一つ上のランクの中学校に見事合格。あれだけ「偏差値が」「テストの順位が」と息巻いてギャンギャン言っていたお母さん、合格後のご挨拶にお見えになった時の言葉が「今でもまだ信じられません。ありがとうございました。でも、なぜなんでしょう?音読でこんなに読解力がつくなんて…」まだわかってないな、と思いながら私とその子はにっこり顔を見合わせました。最後にその子が私に言った言葉「先生、たくさんの友達をありがとう。」さあ、そこのあなた、この言葉の意味がわかりますか?さあ、夏休みにやってみましょう。せめて「音読」されど「音読」。では、また。
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