全国統一小学生テスト・決勝大会？寝言言う前にまず見直し！（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #成績表 #決勝大会

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」当塾でも成績表の返却がほぼ終了しました。「もっと早く成績表が返ってこないの？」と言う親御もいるようですが、いくら小3～6はマークシートでコンピュータ処理すると言っても「十数万人の答案を回収→採点→集計・データ処理→個人成績・志望校判定等出力」がそんなすぐに終わるはずがないでしょう。学校の小テストでもあるまいに。それに、数日早く成績表が返ってきたとしてもお子さんの成績が上がる訳でもない。そんなことを言ってる親御に限って成績表を見た途端に「…」早かろうが遅かろうが同じことでしょ？

さて、「全国統一小学生テスト」の公式サイトに「決勝大会」進出者が掲載されました。コロナのこともあり、決勝大会の形式が「東京での会場実施」から「発信力を問うテスト」に変更されています。対象者がそれぞれ課題作文を提出する形式なのだそう。また、決勝大会上位30位までの成績優秀者には、全国統一小学生テスト特製プレート付き新型iPadが贈呈されます。一方、小4の上位30名対象のIvy League視察団は中止となりました。

「全国統一小学生テスト」に関するSNS等では、相変わらず自慢ネタや自虐ネタがあふれているようですが「決勝大会」に関するものも少なくありませんね。「決勝大会のラインはこれくらいだと思う」「決勝大会に出たら欲しいものを買ってあげる約束をしている」「ウチの子は灘中志望だから決勝大会ぐらい行ってもらわなきゃ」決勝大会の基準を知らないから、こんな寝言を恥ずかしげもなく平気で言えるのでしょうね。

1学年当たりの受験者は20000～30000人程度。決勝進出者は上位50名なので、400～600人の内の1人という計算。これを偏差値に置き換えると78～79という驚異的な数字。データの偏りなどの誤差で数字が前後することはありますが、いずれにしても簡単に取れる数字ではないことぐらいはおわかりになるでしょう。こういうラインを目指せる子が一体どのようなレベルなのか、アナタは本当に想像できますか？

かつて当塾の小6生で兵庫県1位を獲った生徒も、全国では55位と決勝大会にあと一歩届きませんでした。算数のミス1問が響いての結果で、算数の担当講師がめちゃくちゃ怒っていました。その悔しさをバネにしたのか、その生徒は甲陽学院中に合格しました。（ちなみに甲陽は3科目校ですが、その生徒は全国統一小学生テストの社会は満点でした。）他に、首都圏で教えた生徒の中で決勝大会に2回連続で進出し、2回とも30位以内に入ってiPadを2台ゲットした強者も。彼は開成中と筑波大附属駒場中に合格し後者に進学。決勝大会のレベルとはこういうもの。灘中や開成中に合格するよりも決勝大会に進出する方がよっぽど難しいのです。

これでもまだ、ぬけぬけと決勝大会のことを口にできますか？少なくとも4科（小3は2科）の全国順位で2ケタを獲ってからにしましょう。でなければ、親子ともども恥をかくだけ。「我が子を決勝大会に！」なんて寝言を言う前に、まずは謙虚にテストの見直しに全力を傾けるべきでしょう。では、また。