全国統一小学生テスト・成績が悪い？「そりゃそうよ」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #子どもの成績 #親の期待

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今年最初の「全国統一小学生テスト」が次の日曜日に迫ってきました。当塾も第2回から連続27回実施してきた経験を踏まえて、これまで何度も何度も口を酸っぱくして言ってきたことではありますが、学年関係なくこのテストを受験するという方に向けて、当塾よりアドバイスを差し上げたいと思います。ただし、辛口ですので悪しからず。

全国規模のテストを受けるに当たり、親御さんにも様々な想いやお考えがあることでしょう。ただ「これだけは絶対止めてください」ということを言います。これから列挙することは、お子さんの足を引っ張りこそすれ、いい結果につながることは絶対にありませんから。

1.「テストの成績が良かったら××を買ってあげる。」

利益誘導でやる気を出させようという魂胆なのでしょうが、「成功体験を積めば次は自分から進んで勉強するはず。最初は必要悪よ。」とお考えなら、それはあり得ないと断言しましょう。ここで言うところの、お子さんにとっての「成功体験」とは、決していい成績を取ることではなく、自分の欲しいものを貰えるということ。景品で生徒をつるような塾も巷には多いようですが、塾生の本音は「もっともっといいものをくれよ」です。「勉強をやる気」になってくれない？「そりゃそうよ！」

2.「テストの成績が悪かったら××をやめさせる。」

「やめたくなかったら勉強するだろう」とお思いでしょうが、今どきのお子さんにそんな根性はありません。テスト中に急に泣き出して「全然わからへん。サッカーやめさせられる！」と喚き散らす子がいました。また、テスト中に答案を破こうとした子も。テストそのものをなかったことにしたかったのでしょう。そんな子が二度とこのテストを受けに来るはずもありません。どんなテストもそうですが、1回こっきり受験したところで何も得るものはありません。「そりゃそうよ！」

3.「アナタはできるんだから、決勝大会に行って表彰されて賞品をもらうのよ。」

意気込みは結構ですが、全国で50位などというのを甘く考え過ぎ。「井の中の蛙」も大概にしましょうよ。「灘中や開成中に合格するより決勝大会進出の方が難しい」と言えば流石にわかりますか？「敵を知り己を知る」ことが成長の第一歩です。少なくとも全国で2ケタ順位ぐらい取るようになってからにしてください。ただし、本当のトップ層ほど自慢げにそんなことを公言などしないものです。能ある鷹は爪を隠す「そりゃそうよ！」

「学校のサッカーチームで上手い方なのだから、将来はJリーガー、いや久〇クンみたいに海外有名チームでレギュラーになるんだ。」夢を持つのは大いに結構。しかし、現実と夢との間にどれだけのギャップがあるかわからない「残念な親」が、信じられないほど世の中には多くいるようです。結果ばかり羨ましがって、それまでにどれだけの努力や挫折があるかなんて考えもしない。下手すると「そんな努力やましてや挫折なんてしなくても、ウチの子なら能力があるからできるはずよ。」はいはい。もはやつける薬なし。

「子どもを信じない親がどこにいるの」という「定番の反論」も聞こえますが、では更に上から？言わしていただきます。そんな「残念な親」ほど、お子さんが親御の期待に応えられないとなるとさっさと見限るのです。ほぼ間違いなく。なぜなら、そんな親が期待しているのは結果だけですから。「上には上がいる」と理解している大人なら、そんな態度はおかしいことぐらい「そりゃそうよ！」でしょ？

今からでも遅くありません。せっかくの休みを潰してまでテストを受けるのです。挑戦することをまずは応援してあげてください。そして、結果論でものを言わず、今回の結果をどのように次に活用するか考えましょう。何度も何度も言っていることですが、世代はどんどん変わりますからね。また、だんだん「親御の残念度」が先鋭化している気がしてならんのです。子どもの成績が悪い？親が残念なら「そりゃそうよ！」では、また。