全国統一小学生テスト・「自分の言葉」も持たぬ親たちへ(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #全国統一小学生テスト #記述力 #論理的思考

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2021/04/29 全国統一小学生テスト・「自分の言葉」も持たぬ親たちへ(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #全国統一小学生テスト #記述力 #論理的思考

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」も早いもので今回が15年目・28回目となります。当初は小3から小5までの実施で、全学年マーク式(マークシート)でした。後に小2が追加されたとき、さすがに小2にマーク式は無理だろうということで記述式が導入され、遅れて小1も同様に記述式で実施。次いで小6がマーク式で、最後に年長生が記述式で追加され、現行の「年長生・小1・2は記述式、小3~6はマーク式」という形が完成しました。

 

マークシートと言えば「大学の共通テスト(年配の方なら共通一次?)」というイメージが強かったためか「小学生はマークシートが上手く書けないのではないか」「マーク式では知識しか問えないのでは」「選択肢だったら適当に選んで偶然正解することもあるのでは」これらは耳タコができるくらい親御さんから聞いた言葉ですが、第2回から27回連続で「全国統一小学生テスト」を実施してきた立場から言えば、いずれも取るに足らないことと断言できます。

 

テスト前の記入練習でマークシート自体は書けるようになりますし(ただし、問題が解けるかどうかは別問題)、テスト問題を1度でも見れば知識だけでは対応できないことはわかります。まあ偶然合っちゃうことはあるかもしれませんが、それで何十点も取れるものでもありません。記述式でもマーク式でも、一番肝心なのは「自分のアタマ」でしっかり考えて「自分の言葉」で答えるという姿勢なのです。

 

「記述力」というコトバをよく聞きます。教育情報誌や教育評論家等が「これからは記述力が求められるので」とか言っているのを聞いて「だったらその記述力とやらを鍛えれば手っ取り早いわよね」とばかり新たなノウハウを求めるそこのお母さん、ちょっと質問いたします。「記述」って何ですか?何をすることですか?何を書くことですか?そして、そんなことより大切なことが。アナタのお子さんがどんな話し方をしているか知っていますか?

 

①国語の「てにをは」を使わずに単語だけを並べる。

②言葉に困るとすぐに親の顔を見る。

③自分の考えが上手く伝わらないと泣く。

等々、自分の「気持ち」「考え」すら他人にまともに伝えられない子が増えています。「自分の気持ちは自分で話さないと伝わらないよ」と言っても何も言わない、いえ言えない。小さい頃から気持ちを「忖度」されてきたらそうなりますか。

 

それだけではありませんよね。親御さん自体が「『他人』が我が子の気持ちを『忖度』すること」を当たり前のサービスとして求めていますよね。「小さい子どもだから、ニコニコしてればみんな可愛がってくれる。チヤホヤして特別扱いしてくれる。」でも、小さい子どもでもしっかり「他人」に言葉で伝えなければ、そしてそれを教えられなければ、いつまでたっても「自分の言葉」を使う術を持つことはできないでしょう。

 

「現代文のカリスマ」として有名となった出口汪氏の名前を知っている方も多いでしょう。「論理エンジン」の世話になったという方も。その小学生版である「論理エンジンキッズ」の解説に次のような一節があります。「たとえ親子であっても、別の人間である限り、そう簡単にわかり合えない、それを認識することを他者意識というのですが、子どもに徐々に他者意識を抱かせることが論理的思考の第一歩です。(中略)子どもには他者意識がないので、脳裏に浮かぶままに話しがちです。自分が話したことは、相手が察して理解してくれると思い込んでいるのです。察してくれないときは、相手が悪いと考えます。」どうでしょう、思い当たるフシありませんか?

 

もっとハッキリ言いましょうか。「たとえ親子であっても、別の人間である限り、そう簡単にわかり合えない」他者意識の認識ができていないのは、むしろ親御さんではないでしょうか。そんな親御のお子さんが論理的思考をできないのは当然でしょう。そんなお子さんにしておきながら、いざテストになったら「何でこんな簡単なことができないの!」なんてもはや虐待と同じ。そんな親御自体「自分の言葉」を持たぬ存在なのでしょう。「こんな簡単なことができない」のは親の方ではないですか?お子さんに「読解力」や「記述力」を求める前に、親自身がその前提を満たしているのか振り返ってみてはいかがでしょう。では、また。

 

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