全国統一小学生テスト・ケアレスミスに言い訳無用（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #正答率 #ケアレスミス

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。残念ながら「決勝大会」の中止を以て、今回の「全国統一小学生テスト」も全日程終了となりました。このタイミングであらためて「効果的な成績表の見方」について書いておきましょう。結果のみに一喜一憂するのではない、点数のみにこだわるのでもない、どうしたら成績を上げることができるのか。「どうしてこんな問題を間違えたの！」〇学園などの「組分けテスト」などと同じ見方ではいけません。では、何を見ればいいのでしょうか？

注目すべきは各小問ごとの「正答率」です。「正答率」50％以上の問題を間違えてませんか。「本当は解けたのだけれど、ケアレスミスしちゃったから。」本当にそうですか？「ウチの子、おっちょこちょいだから多いのよねぇ。」そんな言い訳をしてどうしますか？実は「ケアレスミス」は危険信号の兆候ですよ。なぜなら、盤石な基本が身に着いていないかもしれないからです。

「学年が上がれば、難しい問題だってできるようになるわよ。」ちょっと待ってください。「ケアレスミス」は「学習上の穴」であって、お子さんの性格とか精神年齢とかの問題ではないのです。例えば算数では、大問1の正答率の高い問題を間違えている時は要注意です。特に小5や小6の場合は、いままでそこを見逃してきたことを親御さんが冷静に受け止めなければなりません。その問題の「どこで」ミスをしたのか。加減乗除の順序があやふやのままだった、割合の考え方が全然わかっていなかった、図形の基本性質がまったく使えていなかった…「基礎も固まっていないのに、やたら難問ばかりに取り組んでいたせいではないか」と思わせる事例が非常に多く見受けられるのです。

私どもは、問題を見て「自分には何ができて、何ができていないのか」を自分で意識する、意識を研ぎ澄ませて冷静に入試に取り組む姿勢を作っていくように指導をしています。入試は受験生みんなが「初見」でその入試問題に当たるのです。よく「入試で合格するにはこれだけやればいい」ということを耳にしますが、出そうな問題に山を張るのではなくて、応用の利くような基礎の思考回路を増やす学習をしていかないと合格を逃してしまいます。「確固とした基礎基本」と「明確な思考の道筋」これらをしっかりと「武器」にしましょう。親御こそ冷静にテスト結果を見て「そのテストは、ぼくの中の何かを変えた。」としてください。では、また。