全国統一小学生テスト・決勝大会中止（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #決勝大会 #AI

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」も残すは東京での決勝大会だけ…と思っていたらなんと中止になってしまいました。首都圏で再びコロナ感染が拡大しつつある状況では、全国からおよそ200名を集めてのイベントは難しいと判断されたようです。決勝大会進出を決めていたお子さんには大変残念なことになりましたが、中止は賢明な判断だったと思います。次回11月はなんとか決勝大会が開けるような状況になっているよう祈るばかりです。

その一方で、「○○ちゃんはできる子なんだから、決勝大会目指して頑張るのよ！」と意気込んで受験したものの、見るも無残な結果に終わった方も多かったのではないでしょうか。気軽な気持ちで「決勝大会」という言葉を口にすることが、いかに甘く、いかに恥ずかしいことかおわかりになったことでしょう。これに懲りて、次に受けるときは現実的な目標を掲げて地道に頑張ってください。少なくともお住まいの都道府県でひとケタ順位になってからのお話でしょう。

成績表返却時に必ずと言っていいほど聞かれることが「このテストで点を取るにはどんな勉強をしたらいいのですか？」これまでも繰り返し申し上げていますが、その答えは「『全国統一小学生テスト』ですぐに点が上がる『特効薬』的な対策はありません。」「全国統一小学生テスト」はテストタイプで分類すれば「学力診断テスト」です。計算・漢字といった地味なドリル学習、教科書レベルの最低限の基礎知識の暗記、国語のみならず問題を理解するための語彙や読解力の鍛錬、図形や抽象概念等の高度な思考力や表現力の習得と、バランスよく学習しているかどうかを総合的に診断されるのです。だから「これさえやればすぐに点が上がりますよ」というようなものはありません。

お子さんが今何ができているか、次に何ができそうなのかを判断して、常に少し上の勉強＝頑張れば成長できるような学習を考えてあげてください。「我が子が良い点を取ること」を喜ばない親御はいないでしょうが、親御がそれを「自分のご褒美」と勘違いしてお子さんに強く求めるのでは本末転倒。「あなたのために言ってるのよ」なんて自己正当化しても見抜かれますよ。組分けテストでは毎回クラスが上がらなければいけない、模試では偏差値が毎回上昇しなければならない、志望校判定では第一志望校はじめ全部の学校でA判定でなければならない…そんなことあり得ます？疲れちゃうでしょ？親御が、ではありません。お子さんが、です。

でも「残念な親」はこう言って引き下がろうとはしません。「テストで良い点とって、良い学校に入って、良い会社に就職して…それを我が子に望んで何が悪いの？子どもの幸せを願うのは親にとって当然のことでしょう！」そうやって旧態依然としたテスト対策、入試対策、就活対策を延々とお子さんに求めていくのでしょうが、およそ機械的な仕事はAIに取って代わられるという社会において、そんなのが有用な人材になり得ますか？

近い将来の社会は「AIを使いこなす側の人間」と「AIに使われる側の人間」に分かれていくと言われています。「残念な親」が考える「我が子の幸せ」などでは決してお子さんは幸せにはなれないことでしょう。なぜなら、既存のマニュアルでしか動くことができない人間がAIを超えることは決してないから。それは「AIに使われる側の人間」になることを意味しています。（片時もスマホが手放せないという人も「AIに使われる側の人間」予備軍なんだそうですよ）そうなっても「我が子は幸せ」だと言えるのでしょうか。AIが人類の知能を超える技術的特異点（シンギュラリティ）は2045年（もっと早く到来するとも）と言われています。そのとき、アナタのお子さんはどちらの側の人間になっているのでしょうか。ここまで言っても、まだ「残念な親」を続けますか？では、また。