中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか④(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #教育改革 #グローバル

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2020/03/11 中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか④(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #教育改革 #グローバル

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「中高一貫校の『高校募集』は絶滅するのか」というテーマで話をしてきました。幹の話を進めるために枝葉の話もその都度挿入したため、やや冗長になったやもしれません。もう一度まとめておきます。

 

1、世界経済のグローバル化が進行する中、「世界の経済強者を相手にしても渡り合える有能な人材を育てなければ国が衰退する。」という強い危機感が経済界に生じた。

2、「グローバル人材の育成」を軸にした教育への転換を、経済界が国に強く要請した。「国民総中流ではなく、国を引っ張る優秀なグローバルリーダーを育てよ」と。

3、焦りも露わな経済界の声をいよいよ無視できなくなった国が重い腰を上げて教育改革に乗り出した。「グローバル人材の育成」=「グローバル経済でも生き残るために必要な有能な人材の育成」と定義して、どんな能力が必要なのかを目標として設定し直した。

4、育成を目指す資質、能力は「知識、技能(何を理解しているか、何ができるか)」「思考力、判断力、表現力等(理解していること・できることをどう使うか)」「学びに向かう力、人間性等(どのように社会・世界と関わり、より良い人生を送るか)」

5、その資質、能力を身に着けるための学び方として「主体的・能動的で深い学び」を取り入れる。

6、その資質、能力を身に着けるために学ぶことを大学入試改革で示す。「記述式問題の導入」「英語『4技能』評価」等。

 

まあなんだかんだ言っても、大半の親御にとって大学入試がどうなるかということが一番気になることでしょうから、最後の6、ばかりがクローズアップされてしまうのは致し方ないのでしょうね。しかし「新しい大学入試で合格するにはどうすればいいか」というノウハウを手っ取り早く知りたいというだけでは、結局今までの古い思考回路から脱却できていないことを晒しているだけ。古臭い考え方の親御には、お子さんのこれからを論じる資格もないのです。

 

公立中高一貫校が「高校募集」を止める理由をもっとハッキリ言えば、「公立中でセンセ―というあまりにも、あまりにも狭い『社会』の評価によって得た内申点で公立中高一貫校に来られても、正直3年程度で『グローバル人材』にする指導はムリ」ということ。旧態依然とした国内企業で、公立中で培った同調圧力に逆らわずにそれなりの「評価」を受ける「能力」を発揮するだけなら何とかなるかもしれませんが…国の要請を受けて誕生した「公立」中高一貫校が、これまでの「公立」のやり方を否定した、と言っても決して過言ではないでしょう。

 

私立の中高一貫校だってうかうかしていられません。首都圏や阪神間にある私立には、厳しい生き残り競争の副作用として、大学進学実績を最重点事項とする姿勢のところも少なくありません。ところが、新しい大学入試制度に「そういう狭い視野のままではこれからは通用しないよ」と言われたのです。ただ、地方の公立上位校だって似たり寄ったりなんですよ。だって、親御の要望がそればっかりなんだもん。本当は学校ばかり責めるのはお門違いも甚だしいんですよ。これ、実際に現場の公立高の先生から聞いた話。親御相手の進路指導、本当に大変なんだそうです。都市伝説ではありませんが(笑)信じるかどうかはアナタ次第です。こちらがいくら事実を示しても、どこかの○○長官みたいに「そういうことは承知しておりません」では議論にもなりませんから。では、また。

 

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