【学校情報2020入試】高槻中（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #学校情報 #2020年入試 #高槻中

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回に引き続き「学校情報2020入試」を書きます。今回は関大中等部と同じ高槻市にある「高槻中学校」を取り上げます。

1940（昭和15）年10月に元大阪医科大学理事長が旧制高槻中学校を設立したのが始まり。建学の精神は「国運負荷の大任に堪ふべき人材の錬成」今の言葉で言えば「国のためにリーダーシップのとれる人材の育成」灘中教諭であった吉川昇氏が初代校長に就任し20年間勤められました。私（当塾代表）の頃の高槻中と言えば後期入試があり、灘や甲陽が残念だった場合に受験することが多い学校として記憶しています。

長らくその形が続いていたようですが、2010（平成22）年4月に「平成の学校改革」に着手。英語教育改革、国際教育の導入を始め、教育の特色化を推進することになります。2014（平成26）年には学校法人大阪医科大学と法人合併、更にその2年後には「学校法人大阪医科薬科大学」と変遷。建学の精神を進化させたスクールミッション「Developing Future Leaders With A Global Mindset」と「医科大学・薬科大学との連携」を教育方針の2つの軸としています。

この2つの軸を具体化するものとして、SGHとSSHの両方を取得。グローバル教育と先端的サイエンス教育の推進を謳っています。とりわけ生命科学系に強みがあり他私学にはないものとの自負があるとのこと。サイエンス・ストリートと称して7つの理科実験室を擁することも、先端的サイエンス教育に必要な整備事業の産物です。その他にも、新図書館やアクティブラーニングコモンズ、コナコピアホールと言った素晴らしい学習環境も整えられました。長らく続いたキャンパス整備も2020年には竣工予定です。

次に中学入試について。2018年にA・B日程の定員変更（Aを増員）、「帰国生入試」を「英語選択型入試」として帰国生に限定しない形式に変更等の動向がありました。女子の出願は毎年着実に増加し、一方男子はA日程は増加、B日程は減少しています。学校としては実質倍率が2倍辺りをキープしながらやってきているとのことです。

2019年入試について。共学化後3回目の入試で入学率や併願先もおよそ固まってきたそうで、Aの男子では辞退者の進学先は洛南、大教大附属池田、神大附属が、女子では洛南、神大附属が主なものです。合格者数も正確に出すことができるようになり、追加合格者は毎年減ってきているそうです。英語選択型入試の出願も増えてきており、出願レベルは英検準2級としているものの合格者は2級以上、中には1級やバイリンガルもいるとのこと。相当レベルが高いようです。

「B日程の上位生で辞退者がいるのでそのレベルの受験生に選んでもらえるよう努力していきたい」と学校側は謙虚に言っていましたが、これまでの取り組みとその成果にはかなり自信を持っている様子が窺えました。今春の大学合格実績で京大が減ったこと自体は認めたものの、今後の実績見通しはまったく悲観していないことを強調。ポテンシャルの高い生徒が入学していることを実感しているからだそうです。まずは一度学校を見に来てほしいとのことですので、興味のある方はイベント等参加されてみてはいかがでしょうか。では、また。