全国統一小学生テストと赤ちゃんと（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #子育て #赤ちゃん

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」今度の日曜日が決勝大会ですね。「上には上がいる」ということを知ること、そしてそこからご家庭がどんなアクションを新たに起こされるのか。これまでの「子育て」も大きく影響してくるのでしょう。今回のお話はそんなこととも関係があるかもしれません。今回は、私（当塾教室長）がある「赤ちゃん」から考察したことをほんわかとお話します。

これまでの教え子の中には、大学入学後の生活や就職活動に関する相談等、中学入試を終えた後も「対人間」としての付き合いが続いている子たちも少なくありません。結婚をして家庭を持ち、新たな家族を授かった子もいます。先日、そんなある教え子から「子供が生まれました！ぜひ会いに来てください。」との連絡を受け、「赤ちゃん」との対面が実現しました。

私の気分はまるで中学生か高校生の「赤ちゃん先生講座」。「よろしくお願いします！赤ちゃん」恐る恐る抱かせてもらうと「温かい」「重い」そして「見つめられている眼差し」を感じました。そしてこの今の瞬間にもどんどん「脳」が発達している、その命の不思議さとスピードも。赤ちゃんが何も考えていないなどというのは大間違いで、五感を使って新しいこの環境と自分の周りをよく観察しています。手を伸ばしてみたり、なめてみたり、声をする方を見てみたり。まるで「自分はこの世界の中でどんな存在なのだろう」と生まれてきたことのアイデンティティを探しているかのように。

赤ちゃんが泣きだすと「何もできない、早く泣き止んでくれないかしら」などと考えながら赤ちゃんに接して、あやしても決して泣き止まず、ますます泣き出す…なんて経験ありますよね。その「泣き止んでくれないかな」という気持ちを、もしかしたら赤ちゃんが感じているのかもしれません。不安なのは独りぼっちでこの世に生まれてきた赤ちゃん＝「新しいひと」の方なのかも。

私は、赤ちゃんが出来るようになったばかりの寝返りをコロンと打つたびに「わー、すごいスゴイ！」と手を叩いてその赤ちゃんを大袈裟なくらいに「褒めまくり」ました。言葉はわからないはずなのに、ものすごくうれしそうな表情。そして何回も何回も寝返りをし、私もそれを何回も何回も褒めまくり…このようなことを何度か繰り返した後、赤ちゃんは少し「眠り」ました。安心しきったかのように。このようにして、赤ちゃんは新しいこの世に「信頼」を寄せていくのかもしれません。

私は新しい「母」にこう聞かれました。「赤ちゃん向けの勉強教材の案内DMがもうこんなに来ているんです。先生どうしましょう？」見せてもらうと、あるわあるわ、知育玩具と称して「これをやればIQアップ間違いなし！」「お子さんの未来に確かな学力を！」「みんなもう始めています。今やらないと手遅れに！」等と書かれたチラシが。あれもこれも手を出してしまいそうですね。

「子どものアタマが良くなる」等と断言口調で言い切られると、それでなくても情報過多の海で溺れそうになり不安だらけの親にとっては、それが「救命ボートの先にある浮き輪」とでも思えてしまうのではないでしょうか。「この子の為なら何でもしてあげたい。それが親だもの。」この子の為？すやすや眠る赤ちゃん＝「新しいひと」の横顔を見ながら「本当にこの子＝私の子の為なのか？本当は誰の為なのか？そして何の為なのか？」そんな疑問がずっと頭から離れませんでした。アナタはこの疑問に自身を持って答えられますか？では、また。