残念な人の「内部進学？外部受験？」⑤（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #残念な人 #内部進学 #外部受験

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。中高一貫校の附属小に通っているお子さん、下位に沈んでいた学校の成績もなんとか上向きになったものの、どうも素直に人の話を聞かないところが…という話の続きです。

まだまだ一人でも大丈夫とはいかないものの、学校レベルの内容はなんとかこなせるようになってきました。ただし、ここまでにするだけでも大変でした。ノートの件もそうですが、自分が嫌だとなれば何もしたくないという態度を取るのです。特に、学校や家で何か嫌なことがあったときは表情ですぐわかるくらいで、そんなときは一言も話さずただ座っているだけ。これまでの塾だったら、それでも時間が来れば勝手に終わりますから。ウチの塾？そんなことしても無駄無駄無駄無駄無駄！「塾は勉強しに来るところ。嫌ならとっとと帰りな。真面目に勉強している他の子の邪魔だ。」ここまで本音で言わなければ、子どもといえども心に響きませんよ。

そんなこんなで時間はかかりましたが、学校の成績が上がったこともあり、この子の精神面もようやく落ち着いてきたところでした。ところが、母親はこれで満足しません。封印していた「外部受験」をまた持ち出してきたのです。それまで、お子さんの面前で「この子はヤル気がない」だの「何をやっても根気がなく長続きしない」だの平気で罵倒していたのに、成績が上がるや否や「ウチの子は今の学校ではもったいない。もっと上の学校に行かせたい。」何言ってるんだ？子どもが横にいなければ、母親を怒鳴っているところでした。でも、お子さんもすっかりその気になっているようでした。母親に珍しく褒められたと思ったのでしょうね。

こうなると口で言っても仕方ありません。ご希望のレベルでバリバリ中学受験の勉強をしてもらうことにしました。それでも現在の学力を考えて、進度を抑えめにして基本から始めるようにはしたのです。しかし、あっという間についてこれなくなりました。全部はできなくてもできるところまでやってみようという姿勢があればどうにかしてやれるのですが、「素直に人の話を聞かない」という悪癖がまた顔を出して、できないとなるとまったく何もしないのです。解くためのヒントを与えても何も反応しません。

残念ながら、その時点で持っていた「思考能力」の限界を超えてしまって、もはや思考停止を起こしているのが明らかでした。小６の夏休みまで粘りましたが、希望レベルまで遥か遠く、何よりお子さんがもう諦めモードでした。当塾恒例の過去問演習も無残なものでした。それから後、その子の進路をめぐって迷走が始まります。その話は次回にしましょう。では、また。