「お買い得」な学校って一体何？②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #夙川中

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「『お買い得』な学校って一体何？」の続きです。

「夙川に今入れば『お買い得』」今なら夙川に入るのは簡単だけれど、入ってしまえば須磨学園と同じ進学指導が受けられて、須磨学園の実績に載っている大学に入れてくれる…まあ、考えていることは大体そんなところでしょう。しかし、それはやはり「甘い夢」としか言えないのではないでしょうか。その理由をお話ししましょう。

夙川がすぐに「須磨学園」と同じになることはありません。それは須磨学園もよくわかっていると見えて、須磨学園で行うプログラムの８割を導入と言っています。入試問題の難度も須磨学園の８割程度と説明しています。ハッキリ言って、現段階で夙川に入学する生徒の平均レベルで、須磨学園と同じレベルの学習をスタートすることは難しいと言わざるを得ません。正直、須磨学園の入試を突破した生徒でも後れを取るような内容です。入学時に須磨学園と偏差値20以上の差が想定されていることも考えると、須磨学園が説明している通り、それなりの形になるのに少なくとも10年はかかることでしょう。夙川に入ったというだけで、須磨学園生と同等の結果を望むのは無理があります。夢を見たいのであれば、須磨学園の勉強についていくだけの相当な努力をしてからですね。

塾や模試会社が推定で偏差値を出しているようですが、データが何もない以上は「推定」でしかありません。この数字をどう解釈するかは個々の勝手ですが、一つ言えるのはその数字が「これからの夙川」や「これからの夙川の生徒」を何一つ表すものではないということ。もし、夙川にお子さんの未来を託すというのであれば、「お買い得」だからとかいった気休めではなくて、学校の方針を理解した上で、お子さんにも相応の努力をするようしっかり確かめましょう。また、親御さんも惜しみない応援をすることを約束するべきです。これはどこの学校に行くときでも変わりはないはずなんですけどね。上手くいかなくなってから「塾でおススメされたから入ったのに」なんて言い訳しても後悔先に立たず。一番苦しむのはお子さんですよ。そこのところはよくよくお考えになってください。では、また。