灘校入試説明会「実況」⑤（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #灘校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。灘校入試説明会「実況」もこれが最終回。初回から通してご覧いただいた方は、入試説明会に参加したのとほぼ同じですよ。スライドや資料はありませんが。「焦って塾に行くな」という教頭の話の続きです。

灘に入るために皆さん塾で頑張っているのもわかるし、塾に行かなければ灘に受からないのも事実でしょう。だからといって、合格したその足ですぐ次の塾を探すというのは…「そうでなければ灘の授業についていけない」「東大・京大に行くなら○○会に入らないと」ということのようですが、それではいつお子さんが自立して勉強するというのでしょう？まあ、塾の方も合格発表日に「おめでとうございます！今なら無試験で入会できますよ。４月になったら特典はつけられません。」とやるので、親御さんも焦って入塾してしまうのでしょう。ですが、これだけは断言します。４月になったからといって灘校生を入れない塾なんてありませんから。「脅し」めいた言葉に惑わされないように。これは今（入試説明会時に）言っておかないといけないのです。なぜなら、入学式で言ったのではもう既に塾に行ってしまってますから。

「入試成績が下位だったらついていけないのでは？」とよくお聞きしますが、入学後の成績との相関は薄いです。灘は全受験生に成績を開示しますので、自分の順位からそういう心配をされるのでしょうが、入試のビリは全然「ビリ」なんかではありません。合格最低点とは、錚々たる受験生のなかで上位1/3なんですよ。もう一度同じメンバーで入試をすれば、それこそ1/3くらいは合否が入れ替わるんじゃないですかね。たまたまその日の入試の点数が定員の内だったか外だったか、それぐらいの差なんです。ですから、入学したら自信を持って堂々と灘校生としてやっていってください。

中学生の名？言があります。「僕は小学生の時『変な子』と言われていた。しかし、灘に来たらみんな『変な子』だった。」と（笑）変と言えば、この講堂、文化祭でブラスバンド部が演奏する場所なんですが、ウチのブラスバンド部には金管も木管もありません。ブラスバンド部という名の「軽音楽部」なんです。かつては金管も木管もあったのですが、自由にいろんな楽器を持ち込んでいくうちに本来の「ブラスバンド」が駆逐されてしまったという、なんとも灘らしいエピソードです。

小学校で調査書をお願いしていますが、出席日数しか見ません。正当な理由のない1/4以上の欠席の場合は確認させていただくことがあります。「じゃあその範囲内なら休んでもいい」とは考えないでください。ただし、もしダメな場合は「受験されても合格は出せません」と申し上げます。受けさせておいてからアウト、というようなことはしません。また、追加合格に関してですが、手続日・招集日での歩留まりによりますので、必ず出るかどうかはわかりません。遠方地の合格者数を見込んで合格を出していますから。なお、同点者が複数いる場合は全員に連絡します。

この後、入試担当者が願書提出などの話をします。願書到着の遅い早いに関わらず、受験番号はランダムに並べ替えられることなどが説明されました。予定を10分ほど過ぎ、校舎見学の告知がされ散会となります。６年生のお子さんも多いようですが、灘中生として再びこの講堂に入ることができるかどうか。まあ、頑張ってもらいましょう！では、また。