【Academia流】学校紹介～夙川中学校～（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #夙川中学校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「『女子校＜共学校』ってホント？」で兵庫県下の女子校についてお話をしてきました。今回は、少し前まで女子校「だった」学校についてです。その学校は「夙川高等学校・中学校」です。ご存知の方も多いと思いますが、須磨学園高等学校・中学校を運営する学校法人須磨学園が、夙川学院高等学校・中学校の運営もすることになりました。正確には「設置者変更認可申請中」ではありますが、プレテストを予定する等着々と準備が進んでいるようです。

1880年に開設された裁縫塾を淵源に、裁縫女学校、高等女学校という変遷を経て、1948年の学制改革に伴い西宮大字獅子ヶ口（現神園町）に移転、「夙川学院高等学校・中学校」という校名になりました。その後短期大学や幼稚園も開設し、キリスト教教育を行う総合学園として発展。2010年には学院創立130周年を迎えましたが、諸々の事情により2016年にポートアイランドに移転し共学化。新たなスタートを切ったばかりでした。なお、須磨学園に移管後はキリスト教教育をやめるため、校名から「学院」が取れ「夙川高等学校・中学校」となる予定です。先にポートアイランドに移転した神戸学院大学附属高校の跡地（会下山町）に再移転し、旧校舎を全面改修するとのこと。プレテストの実施日に校舎内覧会も行うことになっています。詳しくは学校のＨＰでご確認ください。

「須磨学園が夙川学院を傘下に収める」というニュースが流れると、巷では「須磨学園が夙川学院を『乗っ取った』」というような憶測が飛び交いました。学校や塾関係者にもそういう見方をする向きがありましたが、実態はかなり違うようです。須磨学園関係者は「そんな単純な話ではない。『買収を持ち掛けた』のではなく『救済を依頼された』のであって、それにも紆余曲折があった。須磨学園での経験があるからこそ、学校を１つ受け入れるということがどんなに大変なことか知っている。『乗っ取る』だなんて気軽に言えることではない。」とやや怒気を込めて話しています。

それでも「引き受ける以上は全力でやる。須磨学園で20年かけて取り組んできた教育を夙川では10年以内に実現したい。」と意気込んでいらっしゃいます。「須磨学園の教育に賛同するものの、合格までは届かない」という受験生を視野に入れ、いきなり100％須磨化するのではなく、できるところから取り組んでいく方針だそうです。首都圏にある「渋渋」「渋幕」のように、「須磨須磨」「須磨夙」と呼んでいただければ、ということでした。興味をお持ちの方は、ぜひ足を運んでみてください。では、また。