ぶっちゃけ全国統一小学生テスト④（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #全国統一小学生テスト

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。さて、今回はマークシートでの解答となる３年生についてお話します。まだ算国の２教科ですが、だからこそ真の学力がまだまだ見えにくい、別の意味で「期待が持てる」学年で、中学受験の勉強をスタートしていない子でもそこそこ勝負できる学年だといえます。

この学年での答案返却の際に「なぜこんなに空欄があるのですか。」「時間が余っていたらしく、こんなところに落書きがあります。見直しをするようにと声をかけてくれれば、もっと点が取れたのに。」といったご指摘を受けることがあるのですが、ここでハッキリ言わせてもらいますね。「時間がまだあるよ。しっかり頑張ろうね。」「見直しは大丈夫？」などの声掛けは会場で何度も何度もしています。時間が余ったのかボーーッとしているお子さんにも「時間があるのなら、もう一回見直ししてみてね。」とこれも何度も何度も声を掛けますが、やらないお子さんがほとんどです。これは普段の学習姿勢以外の何物でもありません。

どうやら、お子さんというのは都合の悪いことは親御さんには話さないのですね。挙句に、親は親で、成績の悪いことすらも何らかの屁理屈をつけ実施会場のせいにする。正直言って、成績が振るわない子の親にその傾向が強く出てきます。結果をまともに受け入れられない人間に進歩は絶対にありません。「グローバル社会」とは対極です。お子さんをそこで生かしたいのなら、上のような発言や考えは絶対にやめるべきです。

テストを受けたこと、そしてそれが終了したことで満足といった様子が多いのが３年生の特徴です。時間は算国ともに35分。マークシートなので選択肢のいずれかが「解答」なのですが、またこれが紛らわしい。センター試験でもたまに聞きますが、マークシートの解答欄が「ずれて」しまって…このことも口を酸っぱくして注意しています。ただし、公正なテスト運営をしている都合上、こちらが間違いに気づいても直接指示はできません。

とは言うものの、テスト前にはマークシートの書き方練習をわざわざやっているので、ほとんどの３年生は問題なくやっています。できない言い訳をマークシートのせいにする子もごく少数いますが、そう言って騒いだり泣いたりしていると周りの３年生から冷ややかに見られてしまいます。これぐらいの学年になるとシビアですよ。気の強い女子などは「なんでこんなことくらいで泣いてるん？」と本人に向かってビシッと言い放ちますから。

では、算数のお話を。計算問題などは「瞬殺」していただきたいのですが、以前塾生にあえて「興味があったら後ろの思考力の問題からやりなさい。残りの時間を頭において計算問題などに手を付けるやり方もあるわよ。」とアドバイスしたこともあります。その子の「タイプ」によりけりですが、決勝大会に残ろう、などと考えるのであればやっぱりミスは許されません。この学年からは図形の問題も多くなります。どんなビデオやDVDを見て学習したとしても、やっぱり「実際に手を使う経験」が欠かせない、と私どもの経験から申し上げておきます。遊びながらの経験から、折り紙や立体図形を頭の中で扱うことができるようになるし、じっくり試行錯誤したかどうかの経験値も試されます。

次に国語。長文と言ってもまだ対策が立てやすい。私（当塾教室長、国語担当）は好きではないのですが、いわゆる「設問から遡れ」で対応できるからです。それよりも「言葉の問題」。問一から問四までで結構点を落とす子が多いのです。漢字の書き取りは得意でも、知識は十分あっても、要はそれを「扱えるか」です。知識が多く問われるのが３年生の国語の特徴かもしれませんね。語彙の量を増やすためには、これもビデオやDVDなどでの「勉強」よりも、普段の会話や読書などご家庭の中での「様子」が大切だと思います。

親御さんが点数や結果ばかりにこだわっていると、のんびりしているように見えるお子さんも「失敗が許されない」と考えてしまいがち。でも人生なんて失敗だらけじゃないですか？マークシートのミスを実施会場のせいにする前に、もっと重大な（悪い）結果を引き起こすであろう、親御さんご自身のお子さんに対する「ミス」をぜひ見つめ直してみてください。