今こそ試される「中学受験は『親の受験』」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #強気 #親の受験

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いよいよ師走らしくなってきましたね。本日が今年の仕事納めの会社も多いのでしょう。何かとせわしい街角。コロナ禍で規制の多かった様々なことも、やっと解除の方向へ。年末の街には人も増え、コロナを横目で見ながらも、それぞれの日々を取り戻しつつある一年だったでしょうか。そして、阪神間私立中学統一入試日まであと17日。今この時期、試験直前の受験生は追い込みの真っ最中でしょう。朝からお弁当持参で、そして帰宅してからも宿題と格闘…

でもこの時期、本当の意味で「試される」のは受験生のご家庭そのものだということにお気づきでしょうか？この時期に「失速」していく受験生も少なからずいます。その最大の理由は「志望校合格が大変厳しいことが受験生自身もわかっている場合」親が望んでいるだけだから、大量の課題を目前にしてどうにもスイッチが入らない受験生や、また本人も本当に行きたいとは思っていたものの、塾から「この学校は合格が厳しいですよ」といわれメンタル面でつぶれてしまう受験生やご家庭も、少なからずいることでしょう。「だったら、もういいわ！」とばかりに中学受験から撤退する場合もあるでしょう。では、そういう親御にお伺いします「何が『もういい！』」のでしょうか？

たとえば元々はどのような志望校選択で、誰のための志望校選択だったのか。またなぜそのような志望校選択・特に第一志望校選択だったのか、思い返してみましょう。近年の傾向として中学受験をする際に「この学校に行きたい！」と第一志望校を決め打ちしてくるご家庭が物凄く増えています。そしてそこでなければ「中学受験から撤退する」というご家庭も。強い意志を持てば、口に出せば合格する、とでもお考えなのでしょうか？念仏のように学校の名前を唱えさえすれば合格するとでも？だったら「これだけの勉強が必要です」という学習の量と質を果たしてお子さんがこなせるのかどうか、見守っていてもらいたいものです。

以前もこのブログで書きましたが「小学校でチョットできるから、灘かダメでも神大附属ぐらいならいけるでしょ」などという、無意味な「強気」のお考えはちと甘すぎると言わせてください。「ボクってすごくデキる！」と思い込んでしまったお子さんを深く傷つけることになるかもしれません。お子さんという存在は「パパやママがいう学校に行きたい！」と思うもののようです。中学受験というわからないフィールドで「パパやママが言うんなら頑張ろう！」とも。何とも可愛いものですし健気なんです。

その学校の難易度も、そこまでの勉強の難しさ・厳しさも知らないのに「パパやママがあの学校が良いって言うから」勉強をさせられるのでは、塾のテストで悪い判定をうけてきたり、テストの点が上がらなかったり、大量の意味不明？の宿題をさせられては苦痛になってもくるでしょう、人間ですからね。パパやママとは別人格なのですから。

この時期はご家庭で、どんな言葉を受験生の小6に、自分のお子さんにかけられるのでしょうか。もし我が子が「失速気味」ならば、「もっと勉強しなさい！」や「頑張れ頑張れ！」という熱い声援ばかりではなく、お子さんやご家庭に合った応援の仕方をお考え直しください。お子さんの志望校が実は「パパやママが熱望する第一志望校」というのでは、自我を持ち始めたお子さんにとっては受験の結果次第ではある種のトラウマとなってしまうかもしれません。せっかくの一生に一度の中学受験。「もういいわ！」とちゃぶ台をひっくり返されては、無意味な「強気」に振り回されては、12歳にとっては悲し過ぎる人生のスタートになってしまうのではないでしょうか。

「中学受験は『親の受験』」という言葉は、横にベッタリくっついて教えてあげるというのではなく、あくまでも自分の力で頑張ろうとしているお子さんの伴走者であれという意味です。アナタはどうお考えになるでしょうか？では、また。