中学受験と「スマホ脳」①（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #スマホ脳 #ゲーム脳

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。学校説明会で電車に乗る機会も多いのですが、辺りを見回すと本当にスマホだらけ。スマホ、スマホ、寝てる、スマホ、スマホ、スマホ持ちながら寝てる…落としそうで落ちない様子はもはや名人芸（笑）私（当塾代表）もちょっとした調べものをしたり、スケジュールを確認したりする場合に車内でちょっとスマホを見ることはありますが、ほとんどはゲーム、音楽、SNS、マンガと多種多様に楽しんでいるご様子。マンガ以外の本を読んでいるのは絶滅危惧種のようで。テスト前の学生だとノートを開いて勉強しているのも見かけますが、それもどんどんタブレットに置き換わっているようです。ただ、なんか電波を大量に無駄遣いしてるだけじゃね？などと思うのは、昭和な私だけなんでしょうかね。

ファミコン（もはや死語？）の頃から、ゲームが子どもに与える悪影響について論じられてきました。そしてそれに対する反論も。「ゲーム脳」という言葉が世に出てきたときも、「ゲームが脳を破壊することなどない。それは一種の妄想に過ぎない。」と真っ向から対立する論客も多かったようです。ただ、多くの子どもと直接向き合う立場にいた大人は、少なくとも何らかの違和感を持っていたように思います。しかし、その違和感が何なのかを真剣に考えたとしても、変に子どもに迎合するようになった親御や巨大なゲーム市場という「お金」に抗う術もなかったというのが実情でしょう。

デジタル化の波はいよいよ大きくなり、今度は「スマホ脳」という言葉が流行り出しています。今度は外国人の専門家が書いた本ということもあってか、大きな反論は起こっていないようです。いわゆる「外圧」でないと変われない、という日本人の悪癖なのでしょうか？それはさておき、「スマホ脳」で取り上げられている内容は、先の「ゲーム脳」と通じる部分が多くあるようです。「ゲーム脳」になってしまった世代が親になり、同じ感覚で子どもを産み育てたのだとしたら、その子どもの土台は親と同じになることでしょう。そして、親の世代よりも遥かに進んだデジタル環境で育っていく…それが「スマホ脳」世代だと考えると、本に取り上げられていることも納得せざるを得ないのではないでしょうか。

子どもに勉強させるのと引き換えに「スマホ」を与えた、という親御さんも多いことと思います。「クラスのみんなが持っているから」と説得された方もいるでしょうね。おそらくその時に様々な使用条件を決めたのでしょうが、その結果どうなりましたか？全部が全部とは言いませんが、かなりの確率で約束が反故にされたのではありませんか？「そんなことならスマホを取り上げる」で壮絶なバトルになったのではありませんか？スマホを強引に取り上げたところ、鬼の形相で暴れ回る小学生も。「スマホを与える前はむしろおとなしめな性格だったのに、スマホを持ってから明らかに変わってしまった」と親が嘆くくらい。明け方までスマホでゲームをし、昼夜逆転で学校に通えなくなり、そのことを注意すると逆ギレした大暴れ。その繰り返しでどんどん攻撃性もエスカレートして、手がつけられない…「スマホ脳」の典型例です。

実はこれ、中学受験をしようとしていたお子さんの話。もちろん中学受験どころではなくなりました。「子どもに催促されて、つい。勉強の息抜きになるならまあいいか、と軽く考えたのがいけなかったんです。こんなことになるなら、スマホなんて与えなかったらよかった…」この話、もう少し続けたいと思います。では、また。