それでも「受験を投資」と言うならば（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #投資 #未来予想図

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。めっきり秋めいてきました。私（当塾教室長）は幼い頃からのラーメン好きなので、このくらいの陽気がピッタリ。地元のラーメン屋さんに行くと「ああ、ハイハイ」といった調子でいつものメニュ―が。でも流石にこの頃のコロナ禍で、そのラーメン屋さんからもやや足が遠のき気味。ならば！とカップラーメンをこれまたいつものように…でも…た、高い！でも少しリニューアル？したようなカップ麺。私のお気に入りのカップ麺はですね…おっとまた話が脱線転覆したら困るので、今日はここまで。ちなみに「辛麺」系、大好きです。そして某スーパーオリジナルの「野菜タンメン」、もっと88円で売ってくれ！（笑）

「受験は『投資』か？」について話を続けます。当塾では、受験生であり受験の主人公であるお子さんと、それを見守り育てていく親御さんとが同じ意志表示をした上で、ご家庭で納得の中学受験を推奨しています。そうでなければ「合格」も「合格後の未来予想図」も描けないことを、私も塾長もたくさん見てきているからです。「合格後の未来予想図？それこそイイ学校へ行かせることだ」という親御さんの中では当然の考えでしょうね。「子どものためによかれと思って」いろいろ考えているのですから。でも「イイ学校」って何でしょうか。東大合格日本一の学校でしょうか？夜遅くまで残して予備校的な要素も含む学校でしょうか？その一つひとつが、でも「もう、古い！」と言わせてください。それでもなお、子どもの教育を「一種の『投資』」だとおっしゃるのであれば、私たちも言わせてもらいます。

「これからまったく先の見えない未来に対して、自信を持って投資できるだけの想像力がアナタにはありますか？」

様々な学校説明会に参加して思うことは「学校側も暗中模索をしているのでは？」ということ。SDGsを中心に据えて探究学習のプログラムを用意したり、「ひとりでは何もできない。けれど、アレコレ言われるのはイヤ！」世代の子ども達のヤル気を引き出すのに様々なメニューを用意して「改革」を打ち出しています。「ああ、アノ学校でしょ？行く価値ないわ。お金がもったいない！」というような「偏差値が低い＝大学の合格実績も悪い＝親の見栄も張れない・カッコ悪い＝行く価値もない＝投資する価値もない」という親御世代の偏差値観での志望校選択も通用しにくくなっています。というのは「大学入試そのものの在り方」も大きく変化しているからです。

大学入試は年内で決めたい！という気持ちが、現代の大学受験世代には大きくあるようです。指定校推薦・協定校推薦・学校推薦型選抜等、私立の中高一貫校には高大連携を中心とした進路指導も数多くあります。一般入試でももちろんいいのですが、このような入試形態があるとどうしても「ココを抑えにして、もうひと頑張りして国公立の共通テストへ！」というモチベーションを保てる子が減ってくることも否めないでしょう。

「将来自分はどんなことをしたいか？」真剣に考えて勉強したとしても、その「夢」も大きく変化することでしょう。また、その「夢」をある職業に就くことで果たしたとしても、その職業が数年後にどうなっているか…確かに見通しがきかない世界になっています。さらに、今の子ども達世代はとにかく「見た目」重視。人と比べることに関しては親御さん以上に気を遣うようです。私たちだって…いえいえ、人より秀でることにすらも気を遣うようです。どんな形であれ、出る杭は「カッコ悪い」のだそうですよ。

自分の意思（意志）がない受験、「させられた受験」では「合格後の未来予想図」も描けないでしょう。その「未来予想図」も大きく変化します。「親御さんの思い通りの受験をさせることが、子どもの未来のためだ」と言うのであれば、選択権はお子さんにはないのですかね？お子さん自身のことなのに。「このレールに乗せておけば、この学校に入れておけば」という思考回路は古いようです。「受験は投資」＝「子どもの未来への投資」だというのであれば、それを主導した親御が「失敗」の責任も取ってくださいね。いやはや…

どうぞ、たくさんの学校説明会に足を運んで「お子さんへの『投資』のための良質な情報」を得てください。株価のフローチャートではありませんが、学校と受験の様子からお目を離さぬように。それが「受験は投資」とお考えの方が最低限すべきことでしょう。そんな努力もせずに、自称「プロ」（＝ほとんど詐欺師）にすべてを委ねた挙げ句に「大損」をしたとしても、世間からは「自己責任」と冷たい目を向けられるのがオチ。ただし、受験の場合では、一番傷つくのは「投資」して「大損」した親御ではなく、まったく本意ではない「賭け」をさせられて「失敗」の烙印を押されたお子さんであることをお忘れなきよう。では、また。