雲雀丘の探究学習は「やってみなはれ」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #探究学習 #鉄ヲタ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。中秋の名月も少し欠けてきていよいよ秋らしくなってきた、と思ったものの今日も暑い。9月初めは、塾関係者にとって、実は朝から「忙しい」日々。塾対象の学校説明会が午前中から開かれることが多いからです。学校を直に見学できるとともに、来年度入試の変更点等を学校関係者から直接聞くことができるチャンス。当塾も阪神間の学校を中心に足を運びますが…いやあ、大阪は暑い！塾長と私（当塾教室長）で手分けして説明会に参加することもありますが、塾長、なんでそんなに汗びっしょりになって教室へ来るのかの？わらわは「みやび＆やんごとなき姫」なので、汗などあまりかくことがないのでおじゃる。しっかし今年はいまだに暑いよのォ（笑）

今年の学校説明会でよく聞かれるワードは「探究学習」。兵庫、大阪、それ以外の地域において、その取り組み方にも「温度差」が感じられます。お国柄とでも言いましょうか。兵庫の学校は良く言えば「みんな仲良し」少し意地悪く言うと「出る杭は打たれる」個性があるようでない、と言えるかも。そんな中でも或る2校は少し「個性的」でしょう。2校の共通点は、兵庫だけでなく大阪の子どもたちも多く受験すること。その一つが雲雀丘学園中高です。

学校に展示してあるSL「C56-111」号機を今年も拝んでまいりました！と、塾長が一言「このSL、俺と同じ誕生日だ」先日このSLを鉄道研究部の部員たちが清掃する様子がテレビで紹介されたそうで、益々有名になるこのSLに思わず「ミライへ向けて出発進行！」発車合図を人差し指でGO！…としていたら、ちょうどお昼休みでワイワイ外に出てきた小学校の子ども達が「？」私を不思議そうに見ていました。ごめんね。不審者じゃありません。ただの鉄ヲタです（笑）え？私がチビだから、どこかの子どもと間違えてたんじゃないかって？塾長ってば(# ﾟДﾟ)

今年の大学合格実績は国公立大学現役合格率46％、学校推薦総合型24％とのことですが「学校の進路実績ではなく、生徒の進路実現、生徒の志望が学校の目標。主語は『学校』ではなく『生徒』なんです。」と校長先生はキッパリ。その気概が「やってみなはれ」精神となって表れているのが雲雀丘型「探究学習」の特徴で、全学年に「探究型授業」を取り入れています。前回ご紹介した「クエストカップ」とは趣が変わりますが、様々な企業に出向いていくのはもちろん、「模擬企業」を生徒たちが設立して商品の開発・販売・収支報告などまで行う「社会とは何か」「働くとは何か」という答えのない問題に取り組むプログラムが雲雀丘にはあります。キャリア教育の本質は多種多様なビジネス現場や研究の最前線を身をもって体験することにある、というわけです。

しかし、この「キャリア教育」この数年で始まったものでははく、やはり創立理念の「やってみなはれ」が由来。大学や企業との連携も、徳島大学医学部・竹中工務店・パナソニック・サントリー・大阪大学理学部等と多種多様。これらの探究ゼミの経験がプレゼンテーション力、自己アピール力、ディベート力の一助となり、更には「自己肯定感」を育むことに繋がるのでしょう。「『自己肯定感』はイマドキのオコチャマ達に最も欠けている」ものとされています。「『自己肯定感』というと「とにかく褒めてあげること。わからなかったら手を差し伸べること。」と言う方がいますが、私は違うと思います。

どんな事でも自分の考えでこれをやった→そして例えば人に喜んでもらった→私ってやればできる！→もっとやってみよう！という「自分で自分を褒める、認める」サイクルの中にこそあるのでしょう。「ヴィパッサナー」「マインドフルネス」という用語も浮かんできます。探究学習の先にあるのは「自己コントロールする力」これからの多様性の世界に生きていく子ども達にとって、これは必要不可欠な力ではないでしょうか。このことは当塾の指導理念とも一致するところです。

しかし、この力を育むことを一番阻んでいらっしゃるのが、他でもない、親御さんたちかも。偏差値の高い学校は、面倒見の良い学校は…と血眼になっているアナタ！これからの社会で必要とされているのは「あなた自身はどう思い、どう考えるのか」という問いに答えられるかどうか、ではないでしょうか。途中で鉄ヲタの話をしていたら、またまた長くなってしましました。次回はもう一つの学校、三田学園中高の話を。では、また。