「中学受験」低年齢化でも学力低下?③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #カリキュラム #テキスト

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2021/02/19 「中学受験」低年齢化でも学力低下?③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #カリキュラム #テキスト

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。中学受験の勉強を早く始めたとしても、途中経過が適切でなければ望み通りの結果にならないことも多々あるということを書きました。「最近は受験塾のカリキュラム自体が『拙速』に走ってしまっている」今回はそこに焦点を当ててお話ししていきましょう。

 

どの業界でもシェア争いをするライバルが存在するもの。勿論、塾業界もそうです。合格実績、生徒数、売上高等様々な指標がありますが、それなりにターゲットの住み分けがあり、かつては「どこかが大きく独り勝ちする」というものでもありませんでした。しかし、ここのところ地域トップの塾に皆が集中する傾向が出てきました。学歴ならぬ「塾歴」にこだわる親御が多くなってきたのです。トップの塾に通っていること自体が既にステータスだという訳ですか。

 

では、2番手以降はどうするか。有名人を「VIP待遇」で特別指導して有名校に合格させたことを宣伝するという塾もありました。実際物凄い効果があり塾生がかなり増えたのだとか。それで入塾する方もどうかとは思いますが、塾としてはしてやったりなのでしょうね。それはさておき、かつては押しも押されもせぬ名門だったのに、最近は地域のトップ3にも入れない程後退したという塾。どんな手段に打って出たかというと、自塾のテキストの大幅な改訂に着手したのです。

 

「これまで6年上テキストで終了していたカリキュラムを、大きく前倒しして5年下テキストで終わらせる」というもの。どうやら「トップ塾は5年生で単元勉強を終わらせ、6年生の1年間を入試対策にみっちり使っている。だから勝てるのだ。」と塾トップが分析したようで、「ならば、ウチの塾も同様にすれば対抗できるはず」と。

 

このトップダウン指令にテキスト製作現場は大混乱に陥ります。さすがに小4~小6の3年分を一気に改訂するのは無理があり、小4テキストから順に改訂することになりましたが、それでも新テキストのための新しいカリキュラムを一から作り直さねばならないことに変わりはありません。回数が減った分、1回でこなす内容は増やさねばなりませんが、まるで関係のない単元を機械的につなぐ訳にもいきません。教える側だって、新テキストとなる学年からは新カリキュラムを意識して授業を組み立て直さねばならないので、負担は小さくありません。

 

でも、一番負担がかかったのは塾生でした。これまで2年半でやっていた内容を2年で終わらせるのですよ。ただでさえ5年の後半からは内容が濃くなり、いよいよついていけなくなる子が多くなっていたというのに、それを5年の中頃で理解しろというのですからそりゃ大変です。ほとんどの子が振り切られたまま「とにかく授業でやった」という事実だけ残るのです。それで6年生から入試対策に入ったところで学力が伸びますか?「拙速」と言い切ったのはそういうことなのです。ちなみにその塾のテキストは全国の塾で使われていますが、そのあまりの「速さ」に疑問を持ちテキストを変えるところもちらほら出てきているのだとか。

 

同じ能力で同じ学習をしているのならスタートが早い方が有利でしょう。しかし、上のような子が相手なら、たとえスタートが遅くとも、内容をきちんと自分のモノにする勉強をすれば十分逆転勝ちできます。「塾には通っているけれど、正直何を勉強しているのかすらわかっていない」そんな状態に我が子がハマっていませんか?ちょっと観察していればわかります。一度確認してみてはいかがでしょうか。では、また。

 

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