入学おめでとう！宿題やっとるか？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #新年度 #宿題

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いよいよ4月、新しい年度のスタートです。今日が早速「入学式」という私立中もあるようです。新入社員の入社式もですか。けれども、今年は騒動のせいで「入学式」にも変化がみられるようですね。当塾から甲陽学院中に合格していた元塾生、今年東京大学に現役合格！…したのですが、その東大の入学式、今年はナント中止！「赤門の前でガッツポーズをとった写真を送ります。」と６年前、私に誓ったのですが…

思えばとっても負けず嫌いな塾生でした。当塾の教え方は今もその頃も変わりません。答えは一切渡さずにトコトン考えてもらうスタンスも全く同じ。一回一回のテストでギャーギャー騒がないように、入試当日に学力のピークを持っていく指導も全く同じ。親御さんが宿題やテストの結果に「口を出さない」ことも。甲陽学院中の過去問演習で、私（当塾教室長）が国語の採点で容赦なく×をつけると「何でですか！」食ってかかる彼。私が冷静に解説すると「チクショウ！でもこれで意味が解ると思うんすケド…」なおも食い下がりますが、私が「わからねえよ！部分点でやっとだよ。本文の言葉をそのまま書いているだけじゃん」「キーーーー悔しい、こんな問題、食ってやる！」と言って、問題用紙をホントに「食べて」しまったことも（笑）でも、私がチョット元気がない時などは「先生、いつものようにボクをやっちゃってくださいよ。」などということも。可愛いもんでした。常に自分の考えを持ってそれに照らし合わせていました。東大の入試問題も本当の意味で「考える」ことが求められるので、しつこい？彼には合っていたかも。他にもいろいろとありましたが、その話はまたの機会にしましょう。

さて、頑張って合格した私立中に入学するまでの間に、大抵出されますよね、宿題。どんなものが出されるのでしょうか？これも学校によって違いがあるのです。大抵は「ワークブック」のような体裁で英数国、そして課題図書のように本を指定した「読書感想文」。中には「校歌を覚えてきなさい」とCDを渡されることも。でも、その「ワークブック」こう言っては申し訳ありませんが、申し合わせたかのように某出版社の「春期講習」テキストのようなのです。表紙こそ巻き替えてありますけど。

公立中に入学予定の方は、中学入学時に提出する宿題は無いですよね、それで「春期講習・新中一生無料！さらに今なら４月入塾金無料！中学入学時に差をつけよう！」なるものに参加される方もいらっしゃるでしょう。その時に使用するテキストは勿論「中学の先取り」です。そして、このテキストの内容こそ私立中で宿題として渡される「ワークブック」そのもの。無料の春期講習なんぞに参加しなくても、しっかりお家で頑張りましょうよ、私立中高一貫校入学諸君！あとは学校の先生の手づくりのプリントの束。他に「レポート」を提出させる学校も。

どちらにしても言えることは「入学後のその学校の姿勢」が春休み中の私立中の宿題に垣間見えること。ということは、この宿題に対する入学生の姿勢は「入学後のその生徒の姿勢」ということにもなります。受験勉強から「解放」されたことによる「開放」感からか、なかなかこういう宿題にも真面目に取り組めていないという子もいるようですが、かなり危険な兆候です。悲しいかな、入学時には既に下位確定。「でも、それは一時的なもんでしょ。中間試験になったら受験の時のように、また頑張ってくれるはず。」とお考えの親御さん、やっぱり（保護者の中で）下位確定。入試からもう何カ月も経っているのですよ。とっくに、受験しなかった「普通の子」に戻ってしまっているのですよ。では、どうすればいいかって？もう一度、受験時並みに気を引き締めるしかないでしょう。当たり前のことを当たり前にやるだけでしょう。では、また。