人生のパイセン、あざーっす！②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #シニア #ジュニア算数オリンピック

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回「シニアのための『ジュニア算数オリンピック』問題に挑戦！」というイベントを企画・実施した話を書きました。イベントを始めるに当たり、受験生の模試ではないので、いきなりプリントを渡して「はい、解いて！」という訳にもいきません。初めて教室に足を踏み入れて若干緊張気味の方もいらっしゃるので、まずは自己紹介を兼ねていろいろとお話をさせていただくことに。ちょっとした身の上話も交えて会話させていただきましたが、そこはさすが人生のパイセン、なかなかに興味深い内容で、もうちょっとでイベントの趣旨を忘れてしまうところでした。

では始めましょうかと、今回使用する教材をお渡ししていると、80歳超えの紳士が「ぼく、算数は苦手で…」とおっしゃいます。こちらも初めての企画で、正直どのような方が参加してもらえるか、またイベントの趣旨をご理解いただけるだろうかというところもあり、また問題の難易度をどれくらいに設定すればいいかも手探り状態。もしかするとあっと言う間に「お手上げ」となり、ほとんど一方的にこちらが問題の解き方を説明し続けることになってしまうのかな…という不安も。その紳士の言葉に「う～ん、大丈夫かな？」と内心思っていました。

ところが、いざ始めてみるとそんな不安はどこへやら、一心不乱に問題に取り組んでいらっしゃいます。「ああでもないし、こうでもない。では、こうか？いや、違うなぁ。」こちらもしばらく傍目八目を決め込んで静観し、ある程度考えていただいて「行き止まり」となったところで、やや引き返してもらうためのちょっとしたヒントを差し上げます。すると「では、こうか。なるほど、なるほど、そういうことか…この答でどうかな？正解？よし。」もう一度正解までのプロセスをたどって大きくうなずいているかと思ったら、こちらが促すまでもなくもう次の問題に移っています。いやいや素晴らしい集中力です。

あっと言う間に終了時刻になりましたが、誰が言うともなく延長戦に。元々時間調整用に用意していたラスト1問を除いてすべて解き終わることができました。その後、お帰りの準備をしている間に当塾教室長が「私も長い間塾業界にいますが、歳のせいか授業後に疲れたなぁと思うことが増えてきて…もうぼちぼち隠居したいなぁと思うこともあるんですよ。」と本気とも冗談ともつかぬ調子で話しかけたところ「隠居？とんでもない！何を言ってるんですか？まだまだお若いでしょう。あと20年はやらにゃあ。」と笑いつつも結構強い口調で返されました。その言葉にさすがの（？）教室長もたじたじ。

人生のパイセン、あざーっす！イベントを開いたこちらが元気をいただきました。イベントを企画した甲斐もあったというもの。今後も同様の企画を考えていますので、また奮ってご参加ください。教室長ともどもまだまだ頑張らせていただきます。では、また。