残念な人の「受験勉強」③（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #神戸女学院 #残念な人 #中学受験

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。神女（神戸女学院の略称）志望だというお子さん、塾で受けたテストや模試の答案を拝見したのですが「う～ん…これは…」となってしまったというところからお話を続けます。

答案を見たところ、すぐに空欄が多いことがわかりました。特に国語や社会の記述問題はほとんど空欄でした。理科でも、選択問題は間違いながらも一応答えていたものの、記述になるとやはり空欄が目立ちました。確かに算数だけはそこそこ点が取れていたものの、×のほとんどはやはり空欄でした。古いテストから新しいテストへ目を移すと、算数以外の科目がだんだん下がっていった理由が明らかになりました。当たり前ですが、テストが新しくなるにつれて内容は上がってきます。模試では出題範囲がどんどん広がりますし、語句や記述問題も増えてきます。それにつれて、このお子さんの答案も空欄が更に増えてきていました。そりゃ成績も下がるでしょ。算数だけは辛うじて点数を保っていたものの、他の３科目はとても神女レベルには届いていません。基礎と思われるものにも間違いが目立ったことから、算数以外は手が回っていないことが推測されました。また「模試でＡ判定を取った」というのも古い模試でのもので、最も最近の模試では要検討判定でした。これでは、神女クラスを抜けることを検討するよう言われても仕方ありません。

「これは厳しいですね。」ところが母親は認めません。「算数以外が悪くなったのは塾が算数ばかりやっていたからです。ウチの子なら勉強すれば他の科目もすぐに上げられます。でなければ神女Ａ判定なんて取れなかっただろうし、神女クラスにも入れなかったはずですから。」あまりにひどい自己矛盾を起こしているので、お怒りになるのを覚悟でハッキリ申し上げました。「他科目もすぐに上げられると言うのなら、仮に塾が算数ばっかりやっていたとしても自力でどうにでもできたのではないですか。それと、神女クラスの他のお子さんも算数以外できていないのならわかりますが、成績だけ見ても明らかに他のお子さんより悪くなっていますよね。これはどう説明するのですか？特に国語と社会の記述は酷過ぎます。」そこを意識してもらわないと、ウチでも同じことを繰り返すことが明らかです。しかし、母親はその問いには遂に答えることなく「でも、神女クラスにいたのだから…」と繰り返すだけでした。

これで終わりかなと思ったのですが、今の塾で「夏休みで神女クラスに残るかどうか考えましょう」と言われたことが、母親にはよっぽど悔しかったのでしょう。ひとまず、ウチで「夏休み中に算数以外も強化していこう」ということで落ち着きました。夏休みの終わりにもう一度お話しすることを伝えたのですが、その話は次回に。では、また。