【平成最後の灘中入試】１日目が大変だあ！（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #灘中入試 #中学受験 #中学受験ブログ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。これまで何度か書いてきましたが、私（当塾代表）は灘中高出身で、塾業界に身を置いてからも灘中受験クラスの担当を長くやっていました。その時のご縁が基になって、今でも遠方からの灘中受験生のお世話をすることがあります。今年もお声がけいただき、その子の応援で我が母校まで行ってきました。

黄、青、白と塾によって違う色のウィンドブレーカーに身を包んだ集団が、まるで戦国時代の戦のように幟を立てて殺気立っている様子は相変わらず。各塾が時間をずらして「花道」を作って塾生に激励をする様子を見て「まるで参勤交代のようだな」なるほど、とちょっと笑ってしまいました。また、今年も首都圏や九州の塾からの遠征組も健在でした。そうこうする内に集合時刻となり、校門がピッタリと閉じられ、その様子を手を合わせて祈るように見つめる親御さんの姿も毎年見られる光景です。

さて、入試風景はいつも通りだった灘中入試１日目。昨年やや記述や思考系の出題が増えたかなと思っていましたが、今年は昨年以上に変化がありました。試験科目順に見ていきましょう。

国語…大問１の読解問題で、前半の記述がいずれも「抜き出し」問題となった。ただし、「抜き出し」だから簡単という訳でもない。文全体の流れを見ないと正解が出ない。また、最後の小問で「作文」が（おそらく）初めて出題された。ただし自由作文ではなく、本文内容の理解を問うものとなっており事実上の記述問題である。

理科…ちょっと昔によく見たような問題だなあという印象。物理、化学は四捨五入を伴う複雑な計算問題が多く、生物、地学は問題の流れをつかんで解いていくような問題が中心で厄介なものも。モタモタしていると60分でも時間が足りなくなる。

算数…「史上最高の難度」「算数オリンピックのような問題」というような声が上がるほどの内容だった。試験を終えた受験生も「難しかった」と声を揃えていた。平均点がどうなるか興味深いところ。

１日目を見る限りでは、2020年の教育改革を見据えた思考力系に舵を切ったのではないかと思わせる出題のようです。２日目の問題を見ればその辺りがハッキリ見えてくるでしょう。２日目終了後にお話を続けたいと思います。では、また。