【Academia流】学校紹介~甲陽学院中~(神戸市北区・西鈴蘭台の塾、灘中学受験Academia) #甲陽学院

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2018/06/29 【Academia流】学校紹介~甲陽学院中~(神戸市北区・西鈴蘭台の塾、灘中学受験Academia) #甲陽学院

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今回は、兵庫県の男子校といえば灘と並んで必ず名前が挙がる甲陽学院中の学校紹介です。

 

「明朗・潑溂・無邪気」の校風のもと、中学生はやや厳しく、高校生は自主性を重んじた学校生活となります。発達段階に相応しい環境を整えるという趣旨から、中学校と高校は離れた場所にあります。(前者は阪神香櫨園駅、後者は阪急甲陽園駅が最寄り駅)中高生が交わらないということで賛否が分かれるところでもありますが、高校入試を行わない現在では、それが甲陽学院の大きな特徴にもなっています。通学手段が中高で変わることもあるので気をつけてください。(鈴蘭台方面からは、新開地で阪神乗り換えか、阪急乗り換えかというだけで済みますが)

 

1917年甲子園に「私立甲陽中学」が設立されてから100年を迎えたのを記念して、中学の講堂が建て替えられました。入試日には受験生はまずこの講堂に集合します。集合前には隣のグラウンドで各塾の応援合戦?が繰り広げられ、それぞれ集団となって講堂へ移動する様子が見られます。これが2日続きます。

 

1日目は国・算・理、2日目は国・算で、各試験55分、100点満点という形式は不変です。また、灘と違って1日目と2日目で算・国ともに出題形式も全く同じとなっています。全体的な傾向として京大入試を意識していると言われることがあるようです。

算数は大問1以外は答の求め方も書かされますが、余白が小さいので必要最低限にうまくまとめる必要があります。これは慣れが必要でしょう。パターンで解けるような楽?な問題は少なく、55分があっという間に過ぎてしまいます。

国語は説明的文章と物語的文章が各1題という出題形式。漢字や語句の問題もありますが、やはりメインは記述問題。記述力がなければお話になりません。それにしても問題文の活字の小さいこと。小学生だからいいようなものの、老眼だと読めないんじゃないか?と思うほど。これだけの量を2枚に収めようとするとこうなるのでしょうね。

理科がこれまたスゴイ。大問6題で、物理・化学各2題と生物・地学が各1題の構成。水溶液や力学あたりの計算問題が求めてくるレベルがもう「半端ない」。ひどいと受験者平均が50点を下回ることも。ここ数年は受験者平均と合格者平均が4点ほどの差ということを考えると、理科で一気にアドバンテージを稼ぐのは難しく、まず半分を確実に得点してあともう少し上積みできればいいな、というくらいの戦い方が普通だと思います。

 

流石にこれだけの入試を突破するだけあって、6年後の進路は東大・京大・阪大・神大でほぼ半数を占めます。ただ強気に攻める傾向があるので浪人生もそれなりにいるようですが、浪人でようやく早慶を視野に入れるところなどは、やはり高いレベルといえるでしょう。

 

灘か甲陽か、阪神間のトップレベル男子なら一度は考える両雄。私(当塾代表)の場合は当時の甲陽中が丸刈り(!)だったことを嫌って灘を選びましたが、今だとどうでしょうか。灘という名の「勲章」が欲しくて倍率が3倍近くになる灘でリスクを冒せば、当然ですが甲陽は受けられません。お金さえあれば買えるブランド物とは違います。学校選びは冷静に。もちろん甲陽を選ぶのであれば、甲陽生になるのに相応しい学力を身に着けてからにしてくださいね。

 

あ、あと数学の進度が異常に速いので、見事合格した方は覚悟しておいてください。それと、高校の卒業式では必ず仮装する人がいて変な盛り上がりを見せます。真面目一辺倒の堅物人間には合わないかもしれませんね。では、また。

 

 

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