【Academia流】学校紹介～甲南女子中～（神戸市北区・西鈴蘭台の塾、灘中学受験Academia） #甲南女子

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。

今回は学校紹介です。甲南女子中学校を取り上げます。

JR甲南山手駅の山側、勾配19％（角度にして11度）という急坂、生徒曰く「地獄坂」を登りきると現れるのが平成24年竣工の新校舎。ここが甲南女子中学校・高等学校です。明るいアトリウムの左右に教室を配置したつくりは現在主流となっているようで、平成28年竣工の同志社女子中高新校舎にも取り入れられています。また、グラウンドを人工芝にする計画があり、先にグラウンドやテニスコートを人工芝化した灘中高（私（当塾代表）の頃はなかった…）を見学しに行ったそうです。

校訓は「清く　正しく　優しく　強く」、建学の精神は「まことの人間をつくる」です。2020年に創立100周年の節目を迎えます。甲南女子学園というのが経営母体で、実は甲南小中高とは別法人となっています。（後者は甲南学園）とはいえ、甲南小から甲南女子中への内部進学枠はきちんとあり、今春は27名が内部進学しています。ただし、Ｓアドバンストコースへの進学は１名のみで、内部進学生と中学入学生との学力差がやはり大きいのでは？と考えられます。

Ｓアドバンスト（２クラス）とスタンダード（３クラス）の２コース制導入等、着実に教育内容を改革してきた成果が表れ始め、系列の甲南女子大への進学は１割ちょっとで、国公立大への進学が増えてきています。Ｓアドバンストコースはいわゆる難関10大学（旧７帝大＋一橋、東工、神戸）にも対応するだけのカリキュラムを組んでいます。共学志向が高く、女子校は募集に苦戦している学校がある中で、人気の高さを維持している理由の一つと思われます。

ただ、昔の甲南女子を知るＯＧからは批判もあるようです。こんなにいろいろと変えてしまってはかつての高い品格を保てないのではないか、２コース制で進学面ばかりを強調しすぎるのではないか、と。そこに関しては、今の甲南女子を訪ねていただいて、何が変わって何が変わっていないのかをご自身の目で確かめていただく他ないと思います。「何でも変えればいい」とは思いませんが、「何でも昔の方がよかった」というのもそれ以上に愚かな考えだと思うのですが…

コースで何が違うのかというと進度と深度です。Ｓアドバンストの方が使用するテキストが多く、中２の３学期で一部高校内容まで扱います。ただし、スタンダードでも来春入学生から数学の時間を増やす等の強化を図る予定です。Ｓアドバンストとスタンダードではアプローチは異なるが最終的に目指すものは同じ、という形を理想としているようです。中１・２終了時には、希望者に対してコース移行試験を実施していますが、Ｓアドバンストクラスの定員に余裕がないときには実施されないこともあるとのこと。スタンダードからＳアドバンストへの移行はそうそう容易くないようです。

来春の募集要項は８月中頃にWebで公表されます。受験予定の方はチェックされるとよいでしょう。また、イベントを活用して、直に学校をご覧になるようにしてください。「百聞は一見に如かず」では、また。