【Academia流】国語あるある?ないない?③

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【Academia流】国語あるある?ないない?③

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2018/06/09 【Academia流】国語あるある?ないない?③

神戸市北区の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。

 

前回の続きです。だだをこねるオコチャマと、そのオコチャマのママの話でした。ひとつ、断っておかねばならないことがありました。このオコチャマは「話ができる」年齢あるいは「言葉を知っている」年齢です。言葉で「コミュニケーションをとることが可能だ」ということです。

 

思い出してみてください。ご自分の「歴史」を。バブバブの赤ちゃんだったころは、「泣けば」母親がなんとかしてくれましたし、あやしてもくれたでしょう。泣けば周囲の大人たちは、自分の気持ちを受け止めてくれる、という「信頼」があったと思います。人間にとっての一つの世界観です。また、自分の欲求をうまく受け止めてくれなかったら「むずがれば」よかった。自分の気持ちを「そんたく」「推察」してくしてくれました。こちらが何も言わなくても。ところが…

 

「パパ・ママ」きゃー、この子しゃべったわ。となると、バブバブちゃんの世界観は変容していきます。「言葉によってのコミュニケーション」を求められるようにだんだんなってきます。そして「パパ・ママ」の世界から「外部」へデビュー。いや外部へダイブ、です。泣けばあやしてくれたり、いうことをきいてくれたのに、変だぞこれは。よし、どうやったらボクのいうことが通用するんだろう…

 

やってみよう!というわけで、泣いてみたり、手足をバタバタさせてみたり、大きな声を出してみたり。「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」です。ウチの子はそんな聞き分けのない子なんかじゃありません!いえいえ、いいんです。泣こうが、わめこうが、座り込もうが。私が述べたいのは「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」ならぬ「買わぬなら買わせてみようパパとママ」これが、まさに「論理的思考」ということなのです。

 

実際にこんなやり取りを耳にしたことがあります。「だって〇〇ちゃんが食べてたもん」「あなたは〇〇ちゃんの家の子じゃないでしょ」「だってテレビで見たもん」「お母さんは見たことないわ」「おいしいよって〇〇くんも言ってたもん」「〇〇くんが言ってただけでしょ」「みんなももう食べたって言ってるもん」「みんなって誰と誰よ?」「△△ちゃんも言ってた!」自分の考えや気持ちが伝わらない、と知ると自分の考えや気持ちを何とかして伝えなければならないと悟ります。

 

ヘリクツのようなこのセリフが「論理的思考」のまさにバブバブ。「だってー」この接続詞がオコチャマから出てきた時、「パパ・ママ」はどんな「論理」で欲求を拒むのでしょう。あるいは受け入れるのでしょう。このバトルの中にも「国語あるある」が存在するのです。

 

このように、身近なところに国語って存在しています。オコチャマに対してどのように接してきたのかが問われるのです。要求をすべて受け入れてきたのであれば、これからも要求を受け入れてもらえるとオコチャマは「論理的思考」をするでしょう。だからどこかで拒否されれば、自分の「論理」にないことなので拒否反応を示すことになるのです。反対に、要求をすべて拒否してきたのであれば、これからも拒否され続けるとオコチャマは「論理的思考」をするでしょう。どうせ何を言っても聞いちゃくれない、と。だから何を話しても「別にぃ」となるのです。

 

論理的思考の練度が低い子は、身体は成長しても会話が単語で終わってしまいがち。「マジ?」「うぜぇ!」「キモい」「ヤバい」自分の気持ちが伝わらないとなるといじめやけんか、果ては相手が死にかねないところまでキレまくる…こういうのに限って、最後には「自分のことを誰もわかってくれない」など「社会がオレを認めてくれない」などすべて他者のせい、自己正当化の言い訳を連ねるのです。

 

若い人の間における「KY(空気を読めない)」という言葉。言わなくても自分の言いたいことややりたいことを察しろよ、ということなのでしょうが、この言葉は正に論理的思考が低下していることの表れだと思います。昨今よく出てくる「グローバル人材」とは対極と言わざるを得ません。

 

たかが国語力。されど国語力。論理的思考力と言い換えてもいいでしょう。ただ単に国語のテストで点が取れたの取れないだのといった、低次元の話ではありません。オコチャマが将来どのような生き方ができるのか、もっともっと重大なことなのです。親御さんの論理的思考力にかかっているのです。

 

国語あるある?ないない?はここまで。では、また。

 

 

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