【Academia流】国語あるある？ないない？②

神戸市北区の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。

前回、国語の長文読解の話題にふれましたが、国語にはもっと大切な「要素」が実はあるのです。

2020年に行われる新しい大学入試の形は、様々な変化を小学校から高等学校にいたるまでもたらしたようです。特に私立の学校でそれが顕著です。留学を通してグローバルマインド・コミュニケーション能力・英語力をつけて、大学入試のみならず将来の仕事つまり就職にも役立てよう、とばかりに英検対策講座等を設けて生徒の「英語力強化」にとても熱心。それをしなければ学校の特色が出せないとばかりに。

でも、みんながみんな同じ方向を向いてしまったら「学校独自の特色」はどこに行ってしまうのでしょう。「英語力強化」の流れは一種の「トレンド」になっています。「英語力」これからもちろん大切ですね。グローバルな社会の中で生きていくには。では「国語力」についても考えてみましょう。国語力？そんなもの日本人なら持ってんじゃないの？日本語がわかるんだから。そう考えていると「グローバルキャリア人」ではなくなる可能性が高いですよ。

国語にはもっと大切な「要素」がある、と申し上げました。それは「論理的思考」です。これは中学入試などの「長文問題」を解くときに大切な要素の一つです。でもその他にも大切なものなのです。そんなの入試前にちょこっと問題集か何かでやればいいんじゃないの？

いえいえ。いえいえ。「論理的思考」はもっともっと深い「思考」です。人間を人間たらしめるものなのです。夏期講習の講座の一つではないのです。私どもはずっとこの「論理的思考」の方法を、移転前の教室で塾生に身につけさせたい、と力をいれてきたのです。

よくスーパーマーケットなどで繰り広げられるこんな光景、思い出してください。「ママー、このお菓子買うてー、買うてー」その時のママの反応はどんなものでしょう。

「ダメ！ダメ！買わないわよ。そのお菓子をもとに戻してらっしゃい。」どんなにママ、ママと言ってもママはプイ。ここで素直にお菓子を棚に戻すオコチャマもいるのかもしれませんが、でもそんなオコチャマは少数派でしょうね。「うわーん、うわーん、ヤダヤダやだやだ。買ってくんなきゃやだ！」泣き叫んだり、スーパーの床に座り込んだりの実力行使にでるオコチャマの方が多いのではないでしょうか。

ハイ、これもれっきとした「論理的思考」の場面なのです。もしあなたがこのオコチャマのママだったら、どうしますか。お菓子を買っちゃいますか？それとも断固拒否、審議もそこそこに強行ナントカ？それとももっと違う態度をとりますか？「こんなこと、国語力と関係ないでしょ！人の育児に口を出さないで！」

ご気分を害されたのであればすみませんが、こと「論理的思考」に関してはこちらも譲る気はありません。なぜならこれも立派な「国語あるある」だからです。では、続きはまた次回。