全国統一小学生テストってどれくらいできればいいの（神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #決勝大会

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今年2回目の全国統一小学生テストも成績表返却までほぼ終了しました。当塾は第2回から連続34回このテストを実施していますので、このテストについてはもはや「マスター」と豪語しても罰は当たらんでしょう(笑)動画やなんかでこのテストについて評論（？）しているのを見ることもありますが、アンタこのテストの事本当はどこまで知ってるの？と思うことも。さて、公式サイトでは各学年全国50位までに入った決勝大会進出者も発表されています。神戸市からも決勝大会進出者が出たようですね。いやぁ、全国50位はなかなか厳しいですよ（当たり前か）当塾でも塾生の最高は全国55位。取れたはずの算数1問のミスが響いて決勝大会を逃す結果となり、嬉しさなどどっかに吹っ飛んで本人も涙目に。まあ、その後の発奮材料には十分だったと見えて、第一志望の難関校合格まで一気に突っ走れたのでこれはこれで良かったのでしょう。

一方で「ウチの子は学校でもよくできるから、まずは決勝大会を目指すのよ！」と鼻息荒くテストに臨んだものの敢え無く撃沈したという親御さん、そんなに落ち込むことはないですよ。全国50位ってどんなレベルかご存じですか？今回の6年生を例にすると、4科目の受験生が15489名なので50位は全体のおよそ0.3％の位置となり、これを偏差値に換算すると75前後。偏差値の意味を少しでも知っている方なら、この数字がトンデモナイということぐらいわかりますよね。多少の誤差はあれど、得点率で言えば目安は9割です。「学校でできる」くらいで目指せるレベルではありませんね。どうですか？安心しました？

とはいえ、全国統一小学生テストは「100％中学受験仕様」のテストではありません。算数を例にしてざっくりと説明しましょう。大問1は計算、大問2は短い文章題といずれも教科書レベルの出題でここまでは何とか解いてもらいたいところ。続いて「中学受験なら基礎・標準っしょ」問題、最後は「がっつり中学受験レベル」問題となっています。得点とレベルの関係を（誤解を恐れず）話しておきましょう。75点（5割）＝「公立の小学校ならこれでも困らないだろうけど中学受験で学校は選べないよね」レベル、90点（6割）＝「贅沢言わなきゃ受かる学校はあるけどね」レベル、105点（7割）＝「ようやく中学受験の入り口で中堅校に受かりたきゃもう少し頑張ろう」レベル、120点（8割）＝「有名校を目指すならこれくらいは取ってよ」レベル、135点（9割）＝「難関校を攻略したいのならこれでも自慢にはならんね」レベルと申しておきましょう。他の科目も大体こんなもんです。

もちろん、このテストも万能ではないです。ご存じの通り、小3からはマークシート形式なので記述力は問えません。神戸大附属中等（KU）のように、入試（適性検査）の出題形式がほとんど記述という学校の合格判定はあくまでも参考に過ぎません。他の模試や過去問演習に頼る必要はあるでしょう。ただ、全国統一小学生テストもまともに攻略できない程度で、そういった上の学力が必要となる学校に受かるとなぜ思えるのでしょう？国語の読解問題に例えれば、まったく論理性がない誤答を親御が子どもに無理やり押し付けているようなもの。宝くじに当たることを夢見るのではなく、現状から目を背けずに子どもに「もう少し勉強したらどうだ」くらい言っても罰は当たらんでしょう(笑)では、また。