白陵中・近況報告会②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #白陵 #国語

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2023/05/26 白陵中・近況報告会②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #白陵 #国語

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。3年続いたラニーニャ現象が終息し、今夏は史上最大級?のエルニーニョ現象が発生する可能性が高いということで、ならば今年の日本は「冷夏(暖冬)傾向」のはずなのに、なぜか長期予報ではやはり暑い夏になるとのこと。なんでやねん?と思ったら、「『正の(インド洋)ダイポールモード現象』が同時に発生して極端な雨や暑さに警戒」なんだとか。受験生のみなさ~ん、これは時事問題ネタですよ。覚えといてね。では、白陵中・近況報告会の続きにまいりましょう。

 

白陵中入試、前期国語について。試験時間70分、大問3題で120点満点。1.基礎力を問う問題20点、2.説明的文章(評論または硬質の随筆)50点、3.物語文50点。1.では言語活動を営むための基礎力を問われます。例えば四字熟語や慣用句、俳句の季語、語意味、主述対応、言葉の問題点に関する設問を出題。ただし、2.や3.でも漢字の書き取りや語の空欄補充が出ます。2.と3.の残りはもちろん文章問題で「読解力を問う設問」「思考力を問う設問」です。

 

「読解力」は「本文を正確に読み取る力、筆者が言っていることを理解する力」と定義。「読解力を問う記述設問」では「設問の指示に合わせ、本文の内容を論理的に再構成した解答」が求められます。ここ数年特に気になることが「傍線部の直前直後を抜き出した解答で終わっている解答が多いこと」だそう。国語担当の当塾教室長によると「さもありなん」とのこと。「国語力がない子に『傍線部の周辺を適当に拾って書けば何とかなる』なんてデタラメな指導をするのもザラにあるもの。そうすればウソでも解答欄は埋められるから、いかにも書く力がついたように見えるじゃない?何より教えるのも楽だしね。もちろんそんなことしたって何の力にもなりゃしない。最低の『教え方』だわね。」お子さんを見てて思い当たるフシはありませんか?

 

「思考力」は「本文を読み取ったうえで自分の考えをまとまる力」と定義。「思考力を問う設問」では「本文の読解をベースに、本文を発展させた内容として考えられる解答」が求められます。記述だけでなく選択問題も出されますが、選択肢の内容が本文の内容と一致している「言い換え」に当たるかどうか判断する力が試されますので、決して記述より選択問題の方が簡単という訳ではありません。とはいえ、普段の国語で「記述はほとんど空白」という学習姿勢ではまったくお話になりませんが。

 

最後に理科。各分野25点×4(物化生地)=100点満点。最近はきっちり25点ずつとなっているが前後することも。平均点は65点程度で、やはりこれぐらいは得点してほしい。地学では空間把握力を見るのに天体が多く出題されるが、化学とともによくできている。生物の知識で意外と差がつく。物理では出来不出来が大きく分かれる。「考える力のある生徒は増えてきたと思う。その一方、基礎的な知識で案外差がついてきている」そうで、白陵を受けるのにそこで間違うか?ということのないよう知識の精度は高めておきたいところ。国・算の配点が高くなったからといって、理科の対応が甘くなるとそこで泣きを見ることになりまっせ。

 

男女比率や配点変更など細かく入試の「最適化」を模索してきた白陵中ですが、どうやらこの形で落ち着くのではないかと思います。「しっかり力をつけてきた受験生を評価したい」という入試の目的も概ね達成されているようです。残すべき伝統は残しつつ、取り入れるべき新しい風は取り入れつつといったところでしょうか。最後に「エリアNo.1の進学校に→東大合格者を増やす」という目標を明言されていることを付け加えておきましょう。では、また。

 

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