中学受験の第一歩・啓蟄の日に虫は出る？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #入試分析会 #リスク

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」早や二月も残すところ2日のみ。1週間後には二十四節気の「啓蟄」を迎えますが、虫が出てくるにはまだまだ寒くねぇか？これも地球温暖化のせい？え⁉なんで「温暖化」なのに「寒い」のかって？なんかいろいろあるらしいんですよ。聞くところによると「『夏の北極で氷が減る』ことで『ジェット気流が弱く』なり、冬に『北極の寒気が中緯度地域まで入り込む』から」とかいう理屈らしい…です。知らんけど。（「出た！関西人の決まり文句!!」by東京生まれ・東京育ちの教室長…でも、今年の冬はホントに寒い！）

さて、世は公立高校入試やら国公立大の二次試験やらが真っ盛りで、中学受験の方はすっかり昔の話になってしまいました。中受の世界では2月になれば「新年度」生募集の時期で、大手塾では「入試分析会」なるものを開く頃。いかに自分のところは学校の情報を持っているか、人気校合格のためのノウハウを持っているかを誇示する集客イベントです。正直言って、毎年言ってることはほとんど変わらないんですけどね。

「今年も例年の傾向と変わらず…」とか何とか言って、ちょっと面白い特徴的な問題を挙げてみたりして「実はこの問題は当塾は『的中』させていました。〇中合格講座でよく似た問題を演習しており『そのお蔭で合格出来た』という塾生もたくさんいまして…」その一方で、実際の入試で残念だった子の親御には「いやぁ、しっかり対策はしていたんですがねぇ。ちょっと出題傾向が変わったのか、あと少し足りませんでしたねぇ」なんて言ってたりするんですよ。どこかの詐〇投資セミナーですか？「ウチのやり方なら大きく儲かりまっせ」と勧誘しときながら、いざ結果が出せなかったら「それって自己責任だし」ホント、いい加減なもんです。

では、これから中学受験を始めようという子の親御さんに。そういうイベントに参加すること自体は別にいいとも悪いとも言いません。情報を得ようという姿勢も大切ではあります。でも「儲けんかな」という意図が見え見えの相手が言うことを、何も考えずに完全に鵜呑みにしてどうするんですか？「この塾に入りさえすれば、あの難関中にウチの子も行ける。あの難関中に入りさえすれば、あの難関大も夢じゃない。あの難関大に入れれば…」妄想を広げるのも結構ですが、それこそ〇欺師の思うツボ。いざ入試に落ちて文句を言っても、こう返されるのがオチでしょう「合格のノウハウは確かにお伝えしましたよ。ですが、お子さんが（勉強が出来なくて）それを消化できなかったのでは仕方ないですよね？」

もちろん、当塾でも入塾説明会を実施しております。中学受験や入試問題についてのお話もしますが、その際に必ず「リスク」についても話します。ここですべてをお話しはしませんが、「中学受験の勉強は決して楽ではない。『楽しみながら気がついたら難関校に合格』などという夢物語はない」ことや、「中学受験の成功がその後をすべて約束するものでもない」こと、「そもそも中学受験に向いていないタイプのお子さんも少なくない」こと、そして「受験勉強を途中で『撤退』した場合、基本的には時間もお金もお子さんの努力すらもドブに捨てたも同然」となること等をハッキリお伝えしています。受験を間近に控えて「このままでは第一志望校に届きそうもない。そこに行けないのならもういいわ!」と投げ出す例も同業者から聞きますが…お母さん達のメンタル、最後に試されます。

本来しなくてもいいはずの中学受験をしようというのだから、その目的を明確にすることやそれに伴うリスクを覚悟することは中学受験を志すための大前提です。こう言われてビビるくらいなら、中学受験なんてやらない方がいいでしょう。ただし、最後にもう一言だけ付け加えておきます。「受験させて自由に中学を選ぶ」ことの本来の目的は「お子さんにとってより良い（と思われる）環境を与える」こととも言えます。お子さんがその意味を理解し、その環境で大きく成長することができたのなら、リスクを背負うだけのメリットは十二分にあると思います。「中学受験の第一歩」踏み出すかどうか、あとは親御さんのお考え次第。では、また。