その塾、本当に「中学受験」できますか？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #講師 #難関校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。中学受験をあまりご存知でない方向けに、2回続けて難関校の入試問題をご紹介してきましたが、その中でこんなことを書きました。「解答を教えるだけの力量しかないバイト講師や、たとえ専任講師でも口先だけ上手い営業マン先生では中学受験の指導はムリ！」短くまとめ過ぎてちょっと乱暴な言い方になってしまったので、今回はこのことについてもう少し書いてみようと思います。

「解答を教えるだけの力量しかないバイト講師」中学受験の経験がない大学生には、なかなか中学受験の指導はキビシイものがあります。それは勘所がつかめないから。公立高校入試なら「学校の教科書」が基準なので、指導内容もレベルもまあ明確だと言えますが、中学入試（特に難関校の入試）にはそれがまったく通用しません。確かに平方根や二次方程式なんかはありませんが、「教科書」に載っていることだけの理解で太刀打ちできる代物ではありません。（難関高校入試でも同じでしょう）中学受験用テキストで（を、じゃない！）授業ができるだけの力量が必須です。

誤解のないよう補足しますが、だからと言って「専任講師の力量＞バイト講師のそれ」では必ずしもありません。プロの家庭教師や大手塾の正社員講師でも、下手なヤツはほんとーにヘタクソで「こいつ、一体何が言いたいんや？テキストの解答を読んでるだけちゃうの？」なんてこともザラ。それなりの中学受験を経験した大学生の方がよっぽどマシな指導をしますよ。例えば当塾の卒塾生が遊びに来たとき、現塾生のノートを見て「この書き方は良くないよ。考え方の流れが見えるようにしなきゃ。」プロ顔負けの指摘をしてくれたことも。まだ高校生でしたけど。

「たとえ専任講師でも口先だけ上手い営業マン先生」当塾でも「他塾に通塾しているのだが成績が…」という相談を受けることがあり、その塾での様子を聞くこともありますが、中には「それホンマか？」と耳を疑うようなセリフも出てきます。「成績が伸びてこないので塾に相談しても『大丈夫ですから、このまま頑張りましょう』の一点張りなんです。本当に大丈夫なんでしょうか？」

そんなんそっちの塾に聞いてや、という言葉をぐっと飲みこみ、成績をお伺いすると志望校に対して明らかに学力不足。よくよく聞いてみると学習内容も学校レベルに毛が生えた程度なので「質量ともに勉強が足りていないと思いますが」とぶっちゃけてお伝えすると（それが当塾の方針なので）こんな返答が。「でも、塾の先生は『その志望校なら学校の教科書ができれば大丈夫』と言うんです。」

私（当塾代表）、目が点になりました。（もともと線みたいに細い目だけどね…by教室長）その志望校はいわゆる附属校系列で確かに難関校というほどではないにせよ、人気もそこそこあって簡単に入れる学校ではなかったのです。結論から言うと、その塾には中学受験を指導するだけの力量はなく、ただ「気持ちよく」いつまでも通ってもらうだけの声掛けをしていただけ。子どもが嫌がらないように、わからないときは正解を教え、宿題もできるものだけ渡して、仮にそれができていなくても怒られることもなく…そりゃ、まったく伸びんわな。

でも、なんでこんなことが罷り通るかって言うと「ウチの子がしんどい思いをするのはかわいそう。楽しくニコニコしながら塾に通って、最後に難関校に受かればそれが一番いいんだけど。」などというトンデモ親御がコロナばりに増殖しているから。次回はそこを突っ込みますよ。では、また。