灘中【合格者地域別表】分析（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #入試 #灘中

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。首都圏の中学受験は埼玉から千葉へステージが移っていく頃だったと記憶していますが、埼玉→千葉→東京と流す受験生も「地元が本命」という受験生も、志望順位に関わらず受験校すべてで悔いなくやり切ってください。一方、阪神間では昨日行われた神大附属中等の一般適性検査で大きなヤマを越えたといったところ。今週末にかけて後期日程の入試が残っています。前期日程で悔しい思いをした受験生もいることでしょうが、今一度全身全霊で立ち向かってください。

さて、灘中も今年の入試結果を発表しました。180名募集に対して志願者745名（昨年652名）欠席15名（昨年29名）で730名（昨年623名）受験中、合格者281名（昨年255名）と実質倍率およそ2.6倍（昨年2.44倍）となりました。ただでさえ屈指の難関校で受験者が100名以上も増加したのでは「今年の入試は厳しかった」という声もさもありなんといったところでしょうか。ただ、合格者数も募集人数から101名超過と随分多かったので実質倍率は微増といったところでしたが。

合格者の地域別データを見ると、近畿地方以外では静岡以東79名、東海地方21名、中国地方9名、四国5名、九州10名となり合計124名でした。首都圏の受験生は本命受験前の「腕試し」といった側面が強く、灘に受かる力があれば大体第一志望校も合格するので入学しない確率が高い一方、その他地域の合格者では下宿してでも入学する子もいるようなので、首都圏以外の合格者は半分程度の戻りを見込んだものと推測できます。なお、昨年度は近畿地方以外では静岡以東75名、東海地方14名、中国地方3名、四国2名、九州11名、海外1名の合計106名のところ、超過合格者は75名と静岡以東の合格者数とぴったり一致していました。その他地域の合格者数が少なかったからか、取り敢えず全員来るものとしても差し支えないと見積もったのかも。もしかすると、今年の戻り率を低く見積もったのは昨年の戻り率を参考にしたのかもしれませんね。知らんけど。

今年の特徴としては、ここ最近大阪勢に後れを取っていた兵庫の受験生が頑張ったこと。昨年は大阪57名に対し兵庫55名だった合格者数が、今年は大阪52名に対し兵庫75名。志願者数でみると大阪139名→171名、兵庫132名→163名とそれぞれ32名、31名と増加しており「今年は強気の出願」という噂を裏付けていましたが、地元の阪神間が合格者数20名超増加と特に強かった印象。それに対し、同じ近畿圏でも京都と奈良の志願者が減っており「地元志向」が働いたのかも。洛南や東大寺、西大和といったトップ校の志願者数も相変わらずかなりの数だったし。東大合格者数で西大和が灘に迫ってきたことも多少は影響しているのかも…というのはさすがに考え過ぎか？

ここまで合格者のデータについて触れてきましたが、最近の灘中入試、問題を見ていてどうも気になることが。SNSでも指摘する声があるのですが、それについては次回にしましょう。では、また。