トラの威を借るウサギ？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #ウサギ #個別指導

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。明けましておめでとうございます。ウチの教室には何故かウサギのぬいぐるみが多くあるのですが、中には「虎の威を借る狐」ではなく「虎の着ぐるみを被る兎」もいて、12年振りの寅年から卯年への引き継ぎにピッタリ。こりゃあ、正月から縁起がいいや…なんて勝手に教室長と盛り上がる傍で、イマドキのオコチャマは「何のことやらさっぱりわからん」という顔でポカーンとしているだけ。干支を知らんのですね。干支と言えば、白陵中の国語で干支を題材にした入試問題がありました。詳しくは入試問題をご覧いただくとして、ここでアナタに問題。「昔から鬼が描かれる時、頭に牛のような角が生えていて、虎のパンツを履いているように描かれているのはなぜ？」正解はまたの機会に。ヒントはもちろん干支ですよ。

年が明けたということは、いよいよ本格的に中学受験シーズンに突入するということ。阪神間の難関校受験生もこぞって「前受け」受験する岡山白陵中の試験日は1月5日で、その日は阪神間の統一入試日まであと9日。いよいよカウントダウンです。ここからの勉強はもはや学力の底上げではなく、ここまで積み上げてきたものの最終チェックに移行していく段階でしょう。当塾でも、最後まで残しておいた最近の過去問を演習する一方で、志望校の傾向も加味して、一人ひとりに適切な課題を与えて指導を行っています。

当塾の特徴は「中学受験専門塾でありながら少人数の個別指導を行う」ことです。私（当塾代表）も教室長も中学受験経験者で、指導歴もともに30年以上。中学受験の表も裏も、酸いも甘いも知り尽くしています。そんな二人が家庭教師並みの個別指導を行うのですから、お子さんにも親御さんにも甘いことを言うはずもありません。「灘中学受験Academiaは指導が厳しい」という噂は本当。中学受験というものがどれほどシビアなのかを、誰よりも知っているからです。

他塾にお通いの方が入塾相談に来られることも勿論ありますが、そこで聞く話に唖然とすることも一度や二度ではありません。いわゆる大手チェーンの個別指導塾にお子さんを通わせているという親御さん。有名大の附属中を志望ということで「そこは人気が高いのでそう簡単には受かりませんよ」とお話ししたところ「でも、今通っている塾の先生からは『そこなら小学校の勉強ができれば大丈夫ですよ』と言われたのですが…」思わず「はぁっ⁉」と大きな声で反応してしまいました。

一体どんな指導をしているのか尋ねると、小学校ワーク程度の教材を学生講師に教わっているとのこと。内容から察するに、講師には中学受験の経験はなくマニュアル通りの指導に終始しており、最後は正解を教えてハイ終わり。宿題にしても〇つけ程度で、仮にほとんどやっていなくてもお咎めなし。誤答や空欄の問題はやはり正解を教えるだけ。でも、これでもお子さんはやったつもりになるし、親御さんにも「よくわかったから大丈夫」などと報告するもんだから始末が悪い。そういう塾の真の目的は学力向上ではなく「長く通塾させること」ですから、このまま時間だけがムダに過ぎていくことになります。

でも、いつまでも誤魔化し切れないもの。自信満々で外部の模試を受けたりすると、期待と現実のギャップに言葉を失うことに。そうなってようやく騒ぎ始めるんですよね。で、通っている塾に問い合わせても「大丈夫ですよ。わからないところは質問してください。」が関の山。いつまで経っても成績が上がらず、慌ててウチのところに来たという訳。

ところが、そういう親御に共通なのが現状を認めようとしないこと。ウチで実施した学力テストの出来から、いかに勉強ができていないか、学力がついていないかをいくら説明しても、「ウチの子は本当はできているはず」「志望校にはきっと入れるはず」と。最後には「そこまでおっしゃるのなら、お通いの塾でご相談なさったら？」となります。

残念ながら、こういう例が後を絶たないのです。そういう塾にはこう言いたい。中学受験の指導ができないのなら、素直にできないと言いなよ。いい加減なことを言って、いい加減な指導をするんじゃないよ。個別指導と称して実はほとんど自習とか、指導と称して実は正解を教えるだけとか止めなよ。そして、親御にも言いたい。そんなことも見抜けなかったのだから、厳しいことを言われても受け止めなよ。志望校の名前を言ったらそれだけで受かると思っているの？何もしなくても「塾が受からせてくれるんでしょ？」と思っているの？断言しましょう。有り得ません。それじゃ正に「トラの威を借るウサギ」じゃん。あ、ウサギのぬいぐるみたちが怒っとる。「ウサギに失礼じゃない！」って？では、また。