中学受験の基礎レベルとは（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #学力格差 #グローバルエリート

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間の私立中統一入試日まであと23日の今日は「冬至の日」でもあります。中学受験の理科でも「太陽の動き」は頻出単元ですが、まぁ苦手な子の多いこと！天体はスケールが大き過ぎてイメージするのが難しいのでしょうが、イマドキは3Dなんかで動画解説もあるんだから、少しは自分で理解しようと努力してもらいたいもんです。

便利な教材やアイテムがどんどん出てきていますが、それらをしっかり活用できるのは元々デキる子だけ。学習に前向きな子は更に効率よく学習を進めていく一方で、そうでない子はただボケーッと眺めているだけで何のプラスにもならない。学習機会の平等が図られれば図られるほど、実は学力格差はかえって開いていってしまうという好例でしょう。

尤も、努力する人間とそうでないヤツで差がつくというのは当たり前と言えば当たり前。国の新しい教育指導方針も、これまでの「一億総中流」ではなく、他国との競争に打ち勝つために少数精鋭のグローバルエリート層を育成することにシフトしているのは明らか。このことを敏感にかぎ取った私立の中高一貫校では、既にその方針に則った教育カリキュラムを始動しています。大学進学においても「もはや『東大、京大』がトップの時代ではない。海外の超一流大学への進学を目指す」と豪語する学校も。

一方、勉強する気なんて全くなく遊びまくりの高校生活を送っても、高校の推薦でさっさと年内に進学先が決まる子も数多くいます。そこがFラン大学だろうが何だろうがお構いなし。大学に入ったら入ったで「お前、大学に何しに来たの？」コロナ禍でオンライン授業になったらなったで「明らかに飲食店だろ！」という場所から参加したり、教授も呆れるほどの幼稚なレポートを提出したりと好き放題。教授に「これでは単位はやらない」と言われると、すぐにSNSで「あの教授は厳しいから受講しない方がいい」と流す始末。そりゃ、少数でもいいからグローバルエリートを育てなきゃ、こんな体たらくの「一億総中流」じゃ日本は終わるわな。

では、中学受験ではどうでしょうか？「本来しなくてもいいはずの中学受験を考えるくらいだから『意識高い系』じゃないの？」と言えなくはないのですが、それでも呆れるくらい認識が甘い方も相当数いらっしゃいます。公立高校受験と勘違いしている方が。「中学受験といったって小学生が受けるんでしょ？つまり小学校の成績が良ければ合格できるんでしょ。ウチの子は学校のテストで100点連発だから、灘でも行けるんじゃないかしら」中学受験を知る方からすれば噴飯ものですが、実際にいるんですよ、こんな親。

わからない方に少しでもわかりやすくお伝えしておきましょうか。大手塾等が出している偏差値表を例にしますね。よく「あの学校は偏差値表の一番下だから行く価値がない」等と聞きますが、「小学校の授業だけで100点が取れる」というレベルが正にその「偏差値表の一番下」に相当します。「教科書レベルなら自力で理解できる」くらいでようやく「中学受験の基礎」のスタートラインとお考えください。そこからどのレベルまで到達できるかは、実際に中学受験の学習をしてからでないと判明しません。小学校でデキるなんていう程度で「ウチの子は灘中を受けるざぁまず」等と宣言するのはおよしになった方がいいと思いますよ。では、また。