合格実績をいかに見る②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #合格実績 #塾選び

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。新指導要領に基づく2025年大学入学共通テストの試作問題が出されました。一部ミスがあって訂正もあったようですが、パッと見の印象としてはとにかく「読む分量が多い」「図や資料が多い」国語にしても、文章読解というよりは情報処理の能力を試されているようです。他科目においても、確かに知識量よりは思考力を問うているものだとは言えるでしょう。いわゆる難問と呼ばれるものはない代わりに、初見の図や資料と基本的知識を組み合わせて正解を導き出していく問題が中心と言えるでしょう。中学受験で言えば、公立中高一貫校等の「適性検査」を更に発展させたようなものだと言ってよいと思います。

こう書くと必ずと言っていいほど出てくる声が「じゃあ、今までのようにガリガリ勉強しなくてもいいんじゃね？新しいテストの対策さえすればいいじゃん。」というもの。どうしてそうすぐに安直な方向に持って行こうとするのかねぇ？むしろ難しくなってんだよ。誰が知識は一切要らないなんて言った？教科書にある知識ぐらいは最低限要るよ。その上で、その知識の背景まで理解しなさいということ。例えば、歴史の年号ばかり覚えたって無駄で、その歴史的事件はなぜ起こったのかを、それまでの経緯や時代背景、国内外の情勢等も踏まえて捉えていくというようなこと。暗記するよりよっぽど大変でっせ。まあ、これだけしっかり勉強できるんなら知識なんて自然についてくるけどね。つまり、今まで以上に優劣がハッキリつけられるようになった訳です。

そう考えていくと、中学受験の段階で「子どもがわからなかったら、親や塾が正解を教え込んででも先に進めようとする」ような”昭和”な勉強方法では、目先の中学入試だけは辛うじてクリアできてもその先が続きません。現に、親御たっての第一志望校に入ったにもかかわらず「深海魚」になる子はいくらでもいます。自分の頭で考える習慣はそう簡単に身につきませんし、年齢を重ねれば更に難しくなります。本当の意味での「頭のいい子」でないと、社会どころか大学入試すら覚束なくなります。

それなのに、中学受験の前段階である塾選びにおいて「数字がデカけりゃそれでよし」という姿勢はいかがなものでしょうか。子どもを「深海魚」にする親の特徴として「有名校に入りさえすれば後はどうにでもなる」「周りに賢い子が多ければ触発されて我が子も勉強するはず」というのがあるのだそう。ところが、お子さんにとって「周りから乖離していく」というのは地獄そのもの。学校の中で居場所がない、レーゾンデートルを見出せない…これは大人でもキツイことでしょう。お子さんにそれなりのものを求めようというのであれば、まずはその背景も含めて数字を正しく読み取れる「頭のいい親御」になりましょうよ。ただし、社会的地位やお金はその代わりにはならないことだけは申し添えておきます。この話、もう少し続けます。では、また。