合格実績をいかに見る①（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #合格実績

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今年2回目の全国統一小学生テストも無事終了しました。コロナの影響もあってか、音楽会や修学旅行といった学校行事が重なって受験できないというお声も多数いただきました。別日で受験できないかというご相談もありましたが「テストの信頼性を担保するために別日受験は不可」と厳しく規定されており、残念ながらお断りせざるを得ませんでした。6年生はこれで最後ですが、5年生以下の方は来年のテストでお待ちしております。

ところで、テストをご受験いただいた方、お子さんがお帰りになって自己採点されましたか？どうせ成績表が出るんだから必要ないって？う～ん、要は「数字だけ見られればそれでいい」っていう姿勢ですか？点数が、順位が、偏差値が…だけ？「じゃあ、他に何を見ろって言うのよ？」という声も聞こえてきそうですね。でも、数字の大小だけ見るんだったらちょっと訓練されたチンパンジーでもできることですよ。そう聞いただけでも知的レベルが知れてますよね。具体的に何を見たらいいのかということについてはまたの機会にしますね。

数字、数字と一体何の宗教か？と思いたくなるほど、この世の中を見渡せば数字だらけ。デジタル化かなんか知らないけれど、ヘタすりゃ個人のアイデンティティーすら何らかの数字で置き換えられてしまうんじゃないかと思うほど。受験の世界も例外ではありませんし、むしろ「数字教」の熱心な信者が最も多い世界なのかも。「最も年収の高い（＝名誉ある）職業に就く確率が最も高い大学」に入学するためには、「その大学に最も多くの合格者を輩出する高校・中高一貫校」に進学すること。そのためには「その学校に最も多くの合格者を輩出する塾」に入れること。だから、塾選びの指標は何よりも「合格実績の数字」が最優先…そう考える親御が最も多いのではないでしょうか。

そして、塾だってそれがわかっているから、特にその経営システム上多くの生徒を募集することが至上命題となる大手塾では、どんな手段を取ろうとも「競争相手に合格実績の数字で勝ること」が必須となります。その行き着く先は「地域ナンバーワン」「全国ナンバーワン」を達成すること。では、それをどうやって達成するか？そこのところは一般企業とそう変わりません。内部的にはノルマを課して達成すれば褒賞や昇進、未達ならば減俸や左遷という「アメとムチ」作戦が一般的ですが、これは仮に上手くいったとしても時間がかかります。内部的な要因だけでは、ほんの数年で灘中合格5名が20名や30名になるなどといったことはまず起こらないものと考えて結構。よほど革命的な変化がないと。

その革命的な変化はどうやって起きるか？内部で無理なら外部からしかないでしょう。その最たるものは「他社を買う」こと。資本提携だとか子会社化だとか表現がありますが、塾の場合は「合格実績の足し算」が最大のメリットでしょう。特にその足し算で「ナンバーワン」になるのなら。あとはそのナンバーワンの数字を武器に、更なる生徒募集に繋げていくのです。たとえ実質的に塾の中身が何も変わっていなくとも、その裏に膨大な不合格の数字が隠れていようとも、ほとんどの親御は「大本営」発表の数字だけしか見ませんから。いろいろとご意見もおありでしょうが、それについては次回にしましょう。では、また。