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【2023入試説明会】甲陽学院の「プライド」(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #入試説明会 #甲陽学院
神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。親戚の男の子の伯父という立場で、甲陽学院中の入試説明会に参加してきました。今年の説明会も感染症対策として、事前に参加申込が必要で座席を半分にして1日に2回という形式での開催となっています。講堂入口の受付で手続き後、手提げ袋に入れられた「学院案内」「募集要項」「説明会補足資料」「2022~2020年度入学考査問題集」と「校章入り瓦せんべい」が手渡されます。2017年に創立100周年を記念して建て替えられた講堂の中では、甲陽学院での学校生活を紹介する動画が流されています。
定刻になり学校長挨拶で会が始まりました。甲陽に進学した元当塾生の話によると、この先生は社会科で、話し方は穏やかだけれど話の内容は結構厳しめなのだとか。「今年の説明会はコロナの影響で時間が短く、十分な説明でないかもしれない。また、校舎見学もないので…」と申し訳なさそうに始まりましたが、校長先生のお話を以下にご紹介しましょう。
コロナ対策では「正解のない問題に直面した受験生」のような気分にさせられました。一見簡単でわかり易そうな答に安直に飛びつかないこと。わからない問題にぶち当たっても自分の頭で考え抜くこと。甲陽では中高6年間でそうするための基本の訓練をします。授業でも先生が生徒に「あまり早く解答を教えない」ことが大切。また、本校は自由な校風だと言われますが、本校の自由は「自分の頭で物事を考え、自分の行動を選択すること」本校に入ったからといっていきなり何でも許されるという訳ではありません。「行動制限なし」を「何も制限がない」とするのは大間違い。「誰かに縛られているだけかもしれない」と考えるべきでしょう。
校長先生のお話が終わり、次は教務主任の先生から募集要項についての説明です。箇条書きでご紹介します。
・2023年度も200名を少し超える程度の合格者を出す予定。
・本年度よりweb出願。調査書は期日内に郵送。開封されたものは無効。
・調査書内容だけで不合格になることはないが、欠席が多い場合等は在籍小学校に問い合わせることはある。
・考査番号は願書受付順ではなく、全員分をランダムにシャッフルして割り振る。
・教室に時計、鉛筆削り有。腕時計の持ち込みは可。
・考査に必要な持ち物は学校配付の「持ち込み袋」に入れる。
・飲食物持ち込み不可。喉が乾いたら各階にある冷水器を利用すること。
・合格発表は考査番号のみ掲示。不合格者にのみ考査点数を通知する。
募集要項の説明の後は、各教科の先生から入学考査出題の説明です。まずは国語から。
・形式、内容は例年通りで変更なし。難易度も変わらないように出題する。
・「論説・小論」は、論理的に筆者の主張を読み取る力を見る。接続詞、段落のつながりに着目。
・「小説・物語」は、登場人物の心情を本文の表現を手掛かりに読み取る力を見る。
・独り善がりの自分の意見ではなく、登場人物の心情を読み取ること。自分とは異なる他者の考えを読み取る。
・他人である採点者に伝わるように、問題の形式に合わせて答えること。
続いて算数。
・「式・考え方を書け」では細かく部分点を設定。採点者に伝わるよう式・図を書くこと。
・「基本的な計算、処理能力」「論理的思考力」「図形の把握力」「初見の問題への柔軟な対応力」を見る。
・2日目での逆転も大いにあり得る。諦めず最後まで頑張り抜いてほしい。
・圧倒的な基礎力を。簡単な問題では絶対に落とさないこと。
・どんな問題にもまっすぐ向き合ってほしい。わかった気にならず、本当にわかるまで考え抜くこと。
最後に理科。
・物理・化学各2題と生物・地学各1題。大問1は生物で固定だが、大問2以降は年度により異なる。
・小学校教科書内容、それ以外でも小6なら一般常識として知っているべきことを問う。
・覚えるべきことを覚えて過去問演習を。問題量が多いのでスピードも大事。
・記述問題が多いのは、受験生の力をより正確に見るため。
・前の小問ができなくても、次の小問は解ける場合がある。諦めないこと。
最後に、学校生活その他についての話がありました。
・英数国の担当が各学年2名ずつ入る。理科は物理・化学・生物に分けて担当。
・柔道の授業が週1回、中学3年間行われる。
・関西学院中との運動部交流試合である「甲関戦」今年は(も?)関学勝利。甲陽の13勝10分け(47敗)に。
・入試採点は、万が一にも不正が起こり得ないような方法で厳密に行われている。
・中学では「自立」高校では「自律」
阪神間とりわけ同じ県の男子校ということで、〇学園はじめ大手進学塾の常套句において、どうしても「目指せ〇!目指せ甲陽!」とどこかの学校の次に並べられてしまう。直接的ではないけれど、そのことに対しても「あなたたち、何かカン違いしてませんか?」と疑問を呈している…そんな甲陽のプライドを感じる説明会でした。学校選びの基準をどこに置いているの?偏差値表だけ?校風は?さすがに「母体である造り〇屋の格で言っても〇さんよりは上のはず」とまではおっしゃらないでしょうけど。甲陽学院の入試説明会のお話はここまで。では、また。
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灘中学受験アカデミア
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神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。親戚の男の子の伯父という立場で、甲陽学院中の入試説明会に参加してきました。今年の説明会も感染症対策として、事前に参加申込が必要で座席を半分にして1日に2回という形式での開催となっています。講堂入口の受付で手続き後、手提げ袋に入れられた「学院案内」「募集要項」「説明会補足資料」「2022~2020年度入学考査問題集」と「校章入り瓦せんべい」が手渡されます。2017年に創立100周年を記念して建て替えられた講堂の中では、甲陽学院での学校生活を紹介する動画が流されています。
定刻になり学校長挨拶で会が始まりました。甲陽に進学した元当塾生の話によると、この先生は社会科で、話し方は穏やかだけれど話の内容は結構厳しめなのだとか。「今年の説明会はコロナの影響で時間が短く、十分な説明でないかもしれない。また、校舎見学もないので…」と申し訳なさそうに始まりましたが、校長先生のお話を以下にご紹介しましょう。
コロナ対策では「正解のない問題に直面した受験生」のような気分にさせられました。一見簡単でわかり易そうな答に安直に飛びつかないこと。わからない問題にぶち当たっても自分の頭で考え抜くこと。甲陽では中高6年間でそうするための基本の訓練をします。授業でも先生が生徒に「あまり早く解答を教えない」ことが大切。また、本校は自由な校風だと言われますが、本校の自由は「自分の頭で物事を考え、自分の行動を選択すること」本校に入ったからといっていきなり何でも許されるという訳ではありません。「行動制限なし」を「何も制限がない」とするのは大間違い。「誰かに縛られているだけかもしれない」と考えるべきでしょう。
校長先生のお話が終わり、次は教務主任の先生から募集要項についての説明です。箇条書きでご紹介します。
・2023年度も200名を少し超える程度の合格者を出す予定。
・本年度よりweb出願。調査書は期日内に郵送。開封されたものは無効。
・調査書内容だけで不合格になることはないが、欠席が多い場合等は在籍小学校に問い合わせることはある。
・考査番号は願書受付順ではなく、全員分をランダムにシャッフルして割り振る。
・教室に時計、鉛筆削り有。腕時計の持ち込みは可。
・考査に必要な持ち物は学校配付の「持ち込み袋」に入れる。
・飲食物持ち込み不可。喉が乾いたら各階にある冷水器を利用すること。
・合格発表は考査番号のみ掲示。不合格者にのみ考査点数を通知する。
募集要項の説明の後は、各教科の先生から入学考査出題の説明です。まずは国語から。
・形式、内容は例年通りで変更なし。難易度も変わらないように出題する。
・「論説・小論」は、論理的に筆者の主張を読み取る力を見る。接続詞、段落のつながりに着目。
・「小説・物語」は、登場人物の心情を本文の表現を手掛かりに読み取る力を見る。
・独り善がりの自分の意見ではなく、登場人物の心情を読み取ること。自分とは異なる他者の考えを読み取る。
・他人である採点者に伝わるように、問題の形式に合わせて答えること。
続いて算数。
・「式・考え方を書け」では細かく部分点を設定。採点者に伝わるよう式・図を書くこと。
・「基本的な計算、処理能力」「論理的思考力」「図形の把握力」「初見の問題への柔軟な対応力」を見る。
・2日目での逆転も大いにあり得る。諦めず最後まで頑張り抜いてほしい。
・圧倒的な基礎力を。簡単な問題では絶対に落とさないこと。
・どんな問題にもまっすぐ向き合ってほしい。わかった気にならず、本当にわかるまで考え抜くこと。
最後に理科。
・物理・化学各2題と生物・地学各1題。大問1は生物で固定だが、大問2以降は年度により異なる。
・小学校教科書内容、それ以外でも小6なら一般常識として知っているべきことを問う。
・覚えるべきことを覚えて過去問演習を。問題量が多いのでスピードも大事。
・記述問題が多いのは、受験生の力をより正確に見るため。
・前の小問ができなくても、次の小問は解ける場合がある。諦めないこと。
最後に、学校生活その他についての話がありました。
・英数国の担当が各学年2名ずつ入る。理科は物理・化学・生物に分けて担当。
・柔道の授業が週1回、中学3年間行われる。
・関西学院中との運動部交流試合である「甲関戦」今年は(も?)関学勝利。甲陽の13勝10分け(47敗)に。
・入試採点は、万が一にも不正が起こり得ないような方法で厳密に行われている。
・中学では「自立」高校では「自律」
阪神間とりわけ同じ県の男子校ということで、〇学園はじめ大手進学塾の常套句において、どうしても「目指せ〇!目指せ甲陽!」とどこかの学校の次に並べられてしまう。直接的ではないけれど、そのことに対しても「あなたたち、何かカン違いしてませんか?」と疑問を呈している…そんな甲陽のプライドを感じる説明会でした。学校選びの基準をどこに置いているの?偏差値表だけ?校風は?さすがに「母体である造り〇屋の格で言っても〇さんよりは上のはず」とまではおっしゃらないでしょうけど。甲陽学院の入試説明会のお話はここまで。では、また。
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