お子さんのレールの先には~鉄道150周年に寄せて~(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia)#中学受験 #鉄道 #雲雀丘

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2022/10/14 お子さんのレールの先には~鉄道150周年に寄せて~(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia)#中学受験 #鉄道 #雲雀丘

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。1872(明治5)年10月14日新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開通。本日は鉄道150周年「鉄道の日」です。鉄ヲタとしてはこの日をスルーする訳にはいかない!ただでさえ狭い教室に、テキストに混じって置かれている鉄道グッズの数々。テストを受けに来た鉄道好きのお子さんが「一瞬で爛々と目を輝かせるようなレアもの」まで置いてある進学塾というのもそうそう多くないのでは?ご興味がありましたらどうぞ当塾までお越しください。まずは入口で神鉄の「1号車2番ドア」点字案内がお待ちしております。教室長「Nゲージやプラレールも走らせたい!」代表「無~理~」

 

明治維新からまだ間もなく、開国に乗じて西洋列強がいつ侵略してくるかもわからぬ中、明治政府が近代化の一つの手段として鉄道建設を決めたそうですが、「それより軍備の方が大切だ」という反対論も根強くあり、スンナリと進んだわけではありませんでした。どちらが正しい、間違っているということでもないのでしょうが、「なら、短距離でもいいからまずは鉄道を造って実際に見てもらおう。そうすれば反対派もその良さに気付くはず。」とした建設派の作戦が功を奏したことは、現在の鉄道網を見れば明らかですね。しかし、とかく新しい試みには抵抗勢力が付き物。今では欠かせない重要インフラとなった新幹線も、建設当初はモータリゼーションの風潮もあって「無用の長物」「税金の無駄遣い」と散々な言われよう。「シンカンセンはカンシンセン(新幹線は感心せん)」とまで揶揄される始末でした。

 

このことは、現在の状況がこうだからと言って、その価値観だけで物事を判断しようとすると未来を見誤る可能性があることを示唆しているものと思います。特に経済的側面だけに囚われている場合は危険だと言えます。例えば、新幹線反対派の言い分は「鉄道は既に斜陽産業だ」と言うものでした。その分を高速道路や空港の建設に回せと。先の「鉄道か軍備か」に似ています。その後の新幹線の状況を見れば、経済的側面も含めてどちらの意見に理があったのかは言うまでもないでしょう。

 

「それは偶然そうなっただけだ」という意見もあるかもしれません。しかし「将来がますます見通せなくなっている」とされる現代社会に置き換えたとき、それを単に「偶然」で片付けてしまってよいものでしょうか?議論と言うと、日本の場合は「相手を打ち負かす」方向に行きがちですが、論理的に既存の価値観と新しい考えをぶつけ合い、時には融合した、時にはどちらでもない方策を見つけるというのがこれからの時代でしょう。

 

それは中学受験とそれを取り巻く環境にも当てはまります。これまでも当ブログで繰り返してきましたが、「医者や弁護士にさせたいから難関校」という親御の考えは、お子さんが社会の中心になる頃にはもはや「新幹線反対派」となることでしょう。診断や判決等はビッグデータを用いたAIに任せた方が、不注意や惰性によるヒューマンエラーを避けられるから。AIに「参照すべきデータ」として入力されるレベルの優秀な人材だけがいれば十分でしょう。親が子に残せる最も大切なものは「頭」です。「魚を与えるのはなく、魚釣りの仕方を教える。」この言葉の意味、よく考えてみてください。

 

兵庫県宝塚市にある雲雀丘学園にはSL「C56-111」号機が大切に生態保存されています。学校にSLがあること自体レア感満載ですが、この機関車、戦時中に米軍戦闘機から機銃掃射を受けたことがあるとのことでさらにビックリ!雲雀丘学園中高は他校に先駆けて「探究学習」に力を注いでおり、サントリー創業者で初代理事長の「やってみなはれ」精神もあって、人気の進学校となっています。いち早く新しい方向性を打ち出した学校に古いSLがあることの意義とは何でしょうか。実際にSLを見て、産業革命や交通インフラについて考えるような授業も展開されるとのこと。何とも羨ましい限り。

 

「古いものを大切に」という点では、乗り鉄としてはぜひともブルートレインを復活させてもらいたいと。ただ郷愁というのではなく、やり方次第ではまだまだ需要を満たせる余地はあるはずだと思うのです。「今がこうだから」という考えよりも「今だからこそ、こうしてはどうか?」という考えの方が未来も開けるし何より楽しいと思うのですが、いかがでしょうか。お子さんのレールの先にあるものは何でしょうか。鉄道150周年に寄せて。では、また。

 

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