「将来の夢」も「志望校選択」も予測不能？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #志望校 #将来の夢

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。台風が去ったと思ったらまたやってくるらしいです。9月の声を聞いているのにまだまだ暑い。子どもたちはいつも通りの学校生活です。学校の花壇に咲いていたヒマワリも種の重さで頭を大きく下げていますね。種もいっぱい詰まっていてハム太郎たちなら大喜び！あ、カンタンに言いましたけれど、イマドキの子どもたちは「ヒマワリの『頭が重くなる』」という表現の意味がよくわからないようです。「なぜヒマワリの『頭が重そう』なのか？」という私（当塾教室長・国語担当）の問いに対して、子どもたちからは「頭が重いから」「病気になっているから」「秋になって枯れたから」「花が大きすぎるから」「頭が痛いから」「ハチがとまっているから」「水を上げ過ぎてびしょびしょになっているから」…そんなバカな、とお思いですか？いたってみんな真面目なんですよ。「ヒマワリの種が出来て、種がたくさんついているから。」が正解なんですが、書いてあるまんま或いは勝手に自分で考えている？大丈夫か、子どもたちの国語力⁉よかったらお子さんに質問してみてください。どんな答えが返ってくるか。それこそ台風並みの威力かもしれませんので、吹き飛ばされないようにご注意を（笑）

さて「教育界の令和維新」と前回申し上げましたが、そのことについて「志望校の選択」から見える現代社会の様子からまずお話ししていきましょう。「志望校の選択」においてよくあるのが「私は将来医者になりたいと思います。だから医学部に強い○○校に行きたいです。」「将来は宇宙科学の研究をしたいから、JAXAやNASAの見学に行ける○○校へ行きたいです。」という「将来の夢があるから、その方面に強いアノ学校へ」というパターン。「だって医学部にたくさん合格出してるじゃない。だったらそのための教育環境が整っているハズ。」とお考えの親御さん、チョー多いです。「だから絶対アノ学校なのよ！」そのための大学合格実績です、確かに。でも、現代の社会の様子は大きく変化しています。このごろ教育関係で多く耳にするキーワード、幾つもありますね。代表的なものだけでも、プログラミング教育・個別最適化・AIの進化・探求学習・グローバル化・オールイングリッシュ・思考力判断力表現力・主体性協働性・大学入試改革・英語4技能・一人一台タブレット・オンライン授業…これらのキーワードの「核」にあるのは何でしょうか？

それは「予測不能な時代を生き抜く力」という次世代の生き方そのものでしょう。今の時代を象徴するものは紛れもなく「AIを中心とした産業革命」です。Web3、メタバース、NFT…これが何かご存知ですか？たとえあなたが知らなくとも、こんな言葉や概念が当たり前のように生活の中にもバンバン食い込んできています。「私は将来医者になりたい！」大きな夢を持って中高大とガンバロウと、自分の未来を「予測」して、そのために一生懸命夜遅くまで勉強して…という先に、「患者の診断はAIに任せています。その方が誤診がないでしょうから安心なんです。」という社会になっている可能性も大いにあるのです。「弁護士にならせるので○○校に」「医者になるんならあそこの学校で」という、これまでの経験則に基づく「予測」からの志望校選びは時代遅れになるかもしれません。その仕事が完全になくなるという訳ではないでしょうが、今の医者や弁護士のような「センセイ」と呼ばれるような、ハッキリ言えば、現在は「儲かる（と思われている）職業」も今後どんな形態になるのかそれこそ「予測不能」だといえるでしょう。

「イマドキそしてこれから求められる人間像」というのはどんなものなのでしょうか？Web3・メタバースなどに代表される「思考」が当たり前の世の中、そしてその中で注目されている「非中央集権型」と称される組織の中で生き残っていける人材ということになるでしょう。そういう人材を育成する上で根幹の一つでとなるのが「大学入試改革」そして「探究授業」更に国公立大学の推薦入試枠の拡大といえるようです。人が人として存在する意義は何か？さあ、何でしょうか。次回はさらに踏み込んで、大阪府・兵庫県の中高一貫校の「新たな取り組み」等をご紹介していきたいと思います。では、また。