三田学園中入試の男女比率（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #三田学園 #男女比率

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。当塾でも夏期講習が終了し、8月も最後の日。幸い台風等の休校もなく無事完走と思っていたら、台風11号が勢力を増して日本列島に近づきつつあるとか。被害が最小限であることを願うばかりですが、理科も教える身としては「最近の気象が受験テキストの解説とは随分異なっている」ことが気になります。もしかして数年後には「日本の天気」の単元が大きく書き換えられる？なんてことになるのかも。グリセリンがモノグリセリドに書き換わったり、LEDや手回し発電機の話が出てきたり…それでもまあ自分なりには多少のアップデートにはついていっているつもりですが、知ったか顔？で教えていることが悉くウソになるというのだけは勘弁願いたいです。

本日、三田学園の塾対象説明会に足を運んできました。私（当塾代表）にとっては馴染み深い（と勝手に思っている）学校で、初めて受験指導をしたのは三田学園がまだ男子校だった時代にまで遡ります。失礼を承知で申し上げれば、当時のイメージは「田舎にある公立校っぽいお堅い学校」でした。共学化に当たってOBからの激しい反発もあったと聞き及んでいますが、今では女子比率も年々上がっており、募集段階でかつて「男子7：女子3」だったのが昨年より「男子6：女子4」とされ、合格最低点もほとんど同じになっています。また、来年度は「男子6：女子4」を踏襲するものの、近い内に男女比率を撤廃し完全に成績のみで合格を出すようにする予定とのこと。同じ兵庫県下では白陵中が既に同様の募集形態になっていますね。

性別で合格最低点の差が大きいと不平等感が拭えないことは確か。このことは、仮に男女比率を1：1にしても起こり得ます。三田学園でも「『男子6：女子4』ではあるが、合格最低点の差が著しい場合は考慮する」とされていますので、最善と思われる方法はやはり性別に関係なく高得点者から合格にすることでしょう。ただ、成長曲線が女子と男子で違うことも事実で、中高在学中に大きく伸びるのは男子である確率が高いことも多く見られるとのこと。学校の先生のホンネとしては「少なくとも中学の間は、女子がちょっと少ないくらいの方がパワーバランスがちょうど取れる感じ」だそう。もちろん、これも全体的な傾向というだけで、個人に目を向ければみんながみんなそうであるはずもありません。性別という枠で大きく分けるのではなく、性別や学力も含めてそれぞれの個性と捉えて向き合うというのがやはり時代の流れなのでしょう。

どういったバランスが良いのかは各校とも試行錯誤といったところのようで、例えば白陵中では、国算理各100点という入試配点だったものを「理系に偏り過ぎ（て女子が不利？）」との理由で国語のみ120点にしましたが、「入学後の男子の伸び代も捨て難い」との考えで算数も120点として解答の記述をより細かく採点するそうです。この変更が「女子vs男子」にどのような影響を与えるのでしょうか。来年の結果を待つこととしましょう。では、また。