イマドキの私学は「探究」ベリーマッチ⁉（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia）#中学受験 #探究学習 #論理的思考

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。選挙の喧騒が収まったところで、気がついたら今年の七夕も終わっていました。私（当塾教室長）が汗を拭きながら街のショッピングモールを歩いていると、今年も見かけました『七夕の願い事』。いろいろなお願いがありました。「コロナが早く終わりますように」「おじいちゃんの病気がよくなりますように」「○○ちゃんとずっと仲良しでいられますように」そんな中で多く目立ったのが「お金持ちになれますように」「お金持ちと結婚できますように」「お金がもっと欲しいです」等のお金持ち系願望。子どもの字です。中にはズバリ「金をくれ！」「金、金、金だ」（笑）これは大人の字だったようですが。七夕で何故笹の葉に願い事を飾るのかというと、神が宿るものだからといわれているからなのですが、さあ、果たして…でも願い事、叶いますように。

夏休み前のこの時期、塾はある意味忙しくしています。夏休みを前にしての塾生との面談ももちろんですが、多いのが各学校の「塾対象説明会」真新しい学校の情報をいち早く仕入れて、塾生の皆さんにもお伝えしています。これからいくつかの学校の来年度入試情報もお伝えしていきますが、夏期講習前の学校説明会がほぼ終了した今、取り敢えず「目立ったことがら」をお伝えしましょう。各学校で温度差はあるものの「ある方向性の類似性」があるからです。その一つが「探究学習についての取り組み」です。親御さんたちもご存知ですよね、ＳＤＧs。え？何ソレ？美味しいの？では困ったちゃんですよ！それはさておき、イマドキはどの学校も探究、探究、探究と探究がいっぱい。これぞ正しく「探究ベリーマッチ」⁉

日本語で言えば「持続可能な開発目標」、カンタンにいうと「地球と人間の暮らしを守るために、世界全体で2016年から2030年までにこれだけは達成しようと決めた17の目標」のこと。2015年の国連サミットで採択されたものですが、最近ではどの学校のパンフレットにもこの文字を見ないことはありません。この目標を基にして、また更に深めて、各学校が取り組んでいるのが「探究学習」です。「ソンナことよりも英単語の一つでも毎日テストをして大学入試のための勉強をしてよ。そのために高い学費払って私学に行かせるんだから！」とお考えの親御さん、古い！古過ぎるよ!!自分たちの頃の学習のあり方とはガラッと変わっていること、ご承知おきください。と同時に、大学入試も大きく変わってきていることも。知識を問うだけではなく、プレゼンテーション力を中心とした「発信力」そして「対話力」が試される二次試験が増えてきているのです。

或るテーマについて他人と話をしているときに、どうでしょうか。「私がこう思っているんだからこうなのよ！」最初は一人ひとりがそう考えていたとしても、その問題の視点を変えてみると「私」が思っていた事柄は当てはまらないかもしれない。それは何故か。何が問題なのか。それを解決するためにはどのような視点が、情報が必要なのか？単に「私の意見にケチをつけられて癪だ。何よ、アイツ！」とか「私にあんな物言いするなんて何様のつもり？」などという非論理的な「勝ち負け」的発想は、これからの子ども達が生きる社会では通用しません。

論理的発想を子ども達に身に着けてもらうには「自分の意見をしっかり発表する場」と、それについて「討論する場」が必要となってきます。その際に単なる口喧嘩になっては困る訳です。自分の意見が通らないからといって泣き出したり、イスを蹴飛ばしたりするのもダメ。そのような基本を先ず教えるのが「探究学習」の根幹です。親御さん、どうですか？私学に通わせることの大きな意義の一つは、この「探究学習」を6年間かけてじっくり深めさせてくれるところではないでしょうか。しょーもないことでママ友と喧嘩をしている場合ではありませんよ。第一志望校の判定が悪かったからといってキーキー言っている場合ではありませんよ。大切なのは「お子さんへの論理的思考」かもしれません。次回は、各私学の取り組みを「論理的」にご紹介していきます。では、また。