今年の灘中「国語」に物申す②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #灘中 #国語

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2022/05/09 今年の灘中「国語」に物申す②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #灘中 #国語

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「3年振りに行動制限のないゴールデンウィークだ!」とやたらニュースでも煽っていましたが、それもあっけなく終わっちゃいましたね。どこかへお出かけになられたでしょうか?私(当塾教室長)はチョイ趣味である城跡巡りに行ってまいりました。密?であるはずもありません。城跡、といっても正しくは本陣跡。「つわものどもが夢の跡」の世界。土塁の後の横に降り積もっている枯葉に足を取られまいと気にしながら歩いていると、どこからか鳥の鳴き声が高らかに聞こえてきました。思わず口笛で真似をすると、まるで答えるかのように鳴き返してくる鳥。ちっちチー、ちちちちちー…「こっちにおいでよ!」なのか、それとも「早くあっちに行って!」なのか知る由もありませんが、鳥たちのさえずりには確かな「季節のさえずり」も聴こえてきます。もう、初夏ですね。

 

灘中国語入試問題についての考察を続けます。さっきの季節の鳥ちゃんではありませんが、季節に因んだ問題である「俳句」を毎年出題していますね。俳句といっても、昔の歌人のものとは限っていないところが灘中俳句問題の面白さでありましょう。松尾芭蕉と現代の俳人の歌を並べて季節を問う問題は、イマドキのオコチャマに季節感を問うものでしょう。ただ、この俳句の問題、年度によって「問われ方」に差異があります。

 

「うぐいす」「かわせみ」「はくちょう」「きつつき」などの鳥の名前や「ひらめ」「めだか」「なまず」など魚の名前を記入させる問題が出たかと思えば、季節ごとに俳句をまとめそれがどの季節かを問う問題など。今年の問題は後者のパターンでした。「あれ、国語のテキストに載ってないよ、こんな俳人たち」などということなかれ。「やったことがない」「聞いたことがない」からできない、というのでは太刀打ちできませんな。俳句の「季語」というものは、時代によって付け加えられていく「生き物図鑑」でもあるのですから。ご存知の方も多いと思いますが、灘中の入試問題では二日目に「詩」も出題されます。この「詩」についても後日、論じてみたいと思いますのでお楽しみに。

 

この季語の攻略法としては、旧暦・新暦の違いのものを覚えるのはもちろんですが「語彙量を増やす」ことが求められましょう。よく季節ごとに分けて一覧表的なものを作っていますが、灘中や他の首都圏入試で出題されるレベルの俳句で求められる季節感・季語は「いかに現代的か」を問われるようです。まあ、入試問題を解いている最中に俳句を「味わう」なんてことはもちろんしませんが、キーワードとなる「一語」が判断できればよろしいようで。そのためには高校入試レベルのものにも手を着けていく他に、ボキャブラリーを増やすことでしょうか。クイズのように知識量を問うような傾向が、この一日目の「俳句」の出題にも見られます。このボキャブラリーの問題については、次回以降に追々論じていきたいと思います。では、また。

 

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