映像だからってボーっと見てるんじゃねえよ！（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #映像授業 #学習姿勢

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。私（当塾代表）が担当した「映像授業」は中学受験向けで、テキストを用いた単元授業、週テストや模試の解説授業、入試過去問解説授業等のシリーズがありました。上位生向けの講座担当だったため、下位生向けでは多用される「暗記を促す楽しい語呂合わせ」や「基本事項の繰り返し」は最小限にして、単元の要となる考え方を理解することに重きを置いた授業を心がけました。躓きがちな点をなるべく押さえ、時には敢えて厳しい言葉も。「これくらいも『覚えられない』なんて甘ったれるのもいい加減にせいよ！そんなヤツに合格通知なぞ来るか！」とスタジオで一人叫んでいました（笑）

傍から見ればさぞかし滑稽なことでしょうが、「映像」の先生に叱られる？のは想像以上にインパクトがあったようで、親御に「見ろ」と言われて渋々ボーっと「眺めて」いたら（決して「見て」なんかいない）、見透かされたかのようにカミナリを落とされたもんで、慌てて姿勢を正して見始めた…なんて話を、後で聞かされたこともあります。入試応援に行ったら「あ、『映像』の先生がいる！」ほとんどの子はそれでちょっと緊張がほぐれたらしいので、これはこれでアリかなと。

「映像授業」は単体販売されていましたが、自塾生も見ることができるようになっていました。授業欠席時のフォローが主な使い方だったのですが、それ以外にこんな声も。「通っている教室の先生、声が小さくて何言ってるかわかんないところがあるのよね。だから『映像授業』でフォローしていたの。『映像』だったら『ん？』となっても何度も見直せるし。」その教室の先生のことはさておき、なるほどそういう使い方もあるのかと思ったものです。

「映像授業」自体は一つのツールに過ぎません。そのツールが生きるか死ぬかは、あくまでも受講するお子さんの姿勢次第。「教えてもらったことを自分のモノにする」という意識がなければ、どんなに優れたツールを与えても時間とカネのムダ。アナタのお子さん「映像授業」をどんな姿勢で受けていますか？何度か見直すような能動的な行動がありましたか？「映像授業」を見終わった後にお子さんに何が残っていましたか？ノートの一つも取っていましたか？

双方向の「オンライン授業」だったら、自分だけサボっていたら丸わかりなので少しはマシなのかもしれませんが、それでもヤル気のない生徒には効果が薄いことに変わりはないでしょう。「映像授業」の効果云々の前に、「映像授業」に対するお子さんの学習姿勢をまず疑ってかかった方がいいと思いますよ。それ、間違いなく塾の「生授業」での姿勢と同じですから。そんなことも知らないでいると、○○ちゃんに叱られますよ。映像だからってボーっと見てるんじゃねえよ！では、また。