女「鉄ヲタ選手権」甲陽学院中社会Ⅱ部？編（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #甲陽学院 #鉄道研究部

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回「女子部員のいる鉄研」のことをお話ししました。関西の女子校には「鉄道研究部」は無いようですが、関東の学校にはあるんですよね～、これが。東京都小平市にある女子校「白梅学園清修中高一貫校」などはジオラマ造りで日本一に輝いたこともあるようです。え？ジオラマって何かって？簡単にかつ乱暴に言うと「鉄道模型」の世界のことです。プラレールの青い線路をいくつも並べ、駅舎を傍に置いて…等からジオラマデビューが始まります。私（当塾教室長）なんぞ息子とプラレールで遊ぶことは、息子が2歳くらいから日常茶飯事。息子の友達も自宅に呼び、自宅の２階全室ドアを開け放ち、２階中プラレールだらけに。ジージーとかガシャンと言う車両の音と、既に円形に組み立てた線路に、すべての種類の新幹線を走らせるなど…ちっちゃいちっちゃい体験はありますが。

鉄道模型に情熱を燃やすとなると、様々な風景を切り取ることに情熱を燃やすことになります。例えば「映画の場面の或る風景」「学校までの通学路の様子」「廃線になった鉄道の現在と昔の様子の比較」「廃線にされた鉄道のみを地方ごとに再現」などで競う「鉄道模型コンテスト」があるのですが、「白梅学園」はこのコンテストで優秀賞を受賞したことも。ジオラマって単なる模型でしょ、なんて侮ることなかれ！1ミリの世界にこだわるミクロの世界と、大きくどこまでも広がり伸びていく鉄路のマクロの世界の2つを融合させたワールドなのです。このジオラマ、男子校の文化祭の鉄道研究部の展示では正に花形。どのような世界を作り上げるか、丸1年以上かかって考えたかもしれない作品に出会えます。

男子校の鉄研、というとそれなりに皆プライドと意地を持っています。いくつかの学校を「鉄研の活動から見える学校気質」も含めてご紹介していきます。まずは甲陽学院中高です。甲陽学院はご承知のように中高では校舎の場所が違います。ということは、通学に使う路線も一つ増えることになるわけで、なんとも羨ましい限り。甲陽学院中高の「鉄研」はなぜか別名で「社会Ⅱ部」というそうです。

毎年11月に開かれる「音楽と展覧の会」で様々な風景と様々なパーツを使った自慢のジオラマ、そして名物の「難読駅名」クイズ、鉄分たっぷりの部誌「甲陽鉄道部」「甲陽鉄道ファン」ジオラマは風景のパーツ一つ一つも手づくり。山脈のような山の緑の下に、ホントの土があってホントに木が生えているかのような精密ぶりです。ご覧になったことがある方はご存知でしょうが、精密で計算されつくされた「美」があります。ミニジオラマでは体験運転をさせてくれることもあるようですが、作品のパーツにユーモアも隠されていて、それを見つけるのも鉄ヲタには楽しみでしょう。「気がつくかな～？」というお茶目な遊び心も感じますね。そして、またそれら作品に気取ったところがないところに「甲陽紳士」の気風を感じます。「明朗・快活・無邪気」さで自らのレールを敷き、その上を自らの意思で人生へ「いざ、出発進行！」今回はここまで。では、また。